婚活女子が多用する独特な「婚活構文」を読み解いてみる

婚活スレや動画を見てると、ヤバいタイプの婚活女性の使う言葉には一定のパターンがあるなあと思えてきました。
ヤバい婚活女性でも言葉遣いはキレイな人が多いです。しかし実際の所、その言葉の化粧の裏には直接表現よりドロドロしたものが隠れており、このレトリックの巧みさには思わずうなされます(笑)頻出ワードに込められた隠れた意味、意図を勝手に分析しました。

「甲斐性が無い、器が小さい」(=私に楽をさせなさい。)

もうこの「甲斐性」と言う言葉、現代では婚活界隈以外で聞く事がほぼ無いワードに思えます。普段使ってるのを聞いた事がありません。辞書的には「頼りがいがある、生活能力がある」ですが、婚活界隈では「養う。おごる。専業主婦認める」と女性に楽をさせる力として使われていますね。例え相手が年収1000万円あって生活能力抜群でも、共働き希望だったら「甲斐性無し」扱いになる感じです。ほぼ同じ意味で「器が小さい」「男気」と言ってるのもよく見ますね。
女性側のレベルが低くてもそれを受け入れてくれる事を「器が大きい男を探している」とも言ったりしていますが、器が大きい男がいたとしても、対象範囲が広いだけでその男は高レベルの女性も好きなわけですから無人島ならともかく、多数から選べる状態なら低レベル女性を選ぶことは結局ないんですよね。なので社会的B専とでも言うような「器の歪んだ男」がいない限り高レベル男が低レベル女性を選んでくれる事はないんですよね。

「そんなに悪い事でしょうか」「許されないのでしょうか」(=私を否定するな)

文の締めがこれの人、すごく多いイメージです。「専業主婦がそんなに悪い事なのでしょうか」「私は結婚を望む事すら許されないのでしょうか」みたいな感じです。
この「YES」「NO」で回答させるクローズドクエスチョンの形を取っておき、YESと言えない極端な質問内容にする事で「そんなことはないよ」という返答を引き出す高等テクですね。
本当はスレ主の言い分がおかしいとか現状の条件は困難だと言っているだけなのに、専業主婦そのものの是非や、幸せを望む事そのものの否定に拡大解釈して「自分の主張を否定するな」に持っていく。うまい叙述トリックです。

「尊敬できません」(=低収入だと贅沢できません。)

低収入を断る美しい言葉です。高収入を求める事はごく普通の事だと思いますが、ぶっちゃけ「いい暮らしができる」を期待しているんですよね。
しかしそこは婚活女子。はしたない言い方はせず、「高収入=能力が高い=尊敬できる」として金目当てではなく人柄に惚れると設定します。その反対語として低収入を「尊敬できないだけです」として、美しく低収入お断りを表現するテクニック。

「ちょっと…」(=いやです。)

「チビハゲデブはちょっと…」という使い方が定番ですね。ストレートに「いやです」とは言わずボカす。まあこれくらいは優しさなのかなと思います。が、「イヤだけど、私が悪く思われたくない」という意図も少し透けて見えます。

「マナー」(=問答無用で受け入れなさい)

論理を超越して主張したい時に使う最強のワードです。辞書的には「当然とされる行儀」だそうです。「男性が奢るのがマナー」と言えば、社会常識という超強い権威を後ろ盾に自分の要求が通せます。それが本当に社会的常識なのかはともかく。
逆に言えば論理的に説得できないからこれを使うしかない。という感じなのかもしれないですね。

「若く見られます」(=美を若さに換算)

定番フレーズですね。これが興味深いなあと思うのは、美しいのが事実だとしてもその美を「同年代の中でかなり美しいです」ではなく「若く見られます」と表現する人ばかりという点ですね。「若い子にはない魅力」のようなアピールもしつつ、しかし結局は「美しいアラフォー」ではなく「20代に見える」の方が言われたい言葉であるという矛盾。実際の所、若さが最強である事が分かっているからこそ美をこのように換算しちゃうんでしょうね。

 




「普通の人がいい」(=減点要素は許しません)

これは有名ですよね。「星野源みたいな人~」ってやつです。実際のところは50点ではなく、65点くらいを普通って言ってますね。しかも全項目。そんな65点男(上位35%)を「収入」「身長」「容姿」「年齢」「長男以外」とか相関の無い5要素をかけ合わせただけで0.5%になるんですよね。さらにデブハゲ、タバコ酒ギャンブルNGなどをかけ合わせてどんどん天文学的になるパターンですね。

もしかしたら、いわゆるハイスペ高望みより厄介かもしれません。「ジャニーズ並の顔ならチビでもいい」「大物野球選手なら高卒でもいい」のように目をつぶる所があるわけでもなく、完全に減点拒否。

住む物件選びに似てますよね。駅近、普通の新築年、普通に狭くない、普通に人気地域…みたいな感じで一個一個は無茶な要求ではないのに重ねるとそんな物件無いよという。しかもそれを3万円握りしめて住もうとしているみたいな。いや3万なら自分の出せる価値を分かっていますが、ボロボロのブランドバッグを持って「これには50万の価値があるからタワマンでも住める!普通の物件くらい当然住める!」と言っているような感じというか。

「家事手伝い」(=無職)

これも婚活界隈にだけ残る古の言葉ですね。実際のところ無職どころかそれ以下なのではとも思えます。無職でも一人暮らしなら食事や洗濯といった生活は1人でこなす必要があり家事力1ですが、家事手伝いはそれすら親に任せて手伝いレベルなので家事力0.5って事になります。

「家を支えたい」「家を守ります」(=専業主婦希望)

外に働きに行く事をしたくない人が言う言葉です。専業主婦が悪いわけではないですが、毎日立派な手料理を作るとか、育児などに全力を尽くすとかそういう明確な説明ではなく「家を支えたい、守りたい」というフワっとした理由の人は単に家で楽して過ごしたい人です。ある意味、ニートのスラングである「自宅警備員」に通ずる表現ですね。

アラサー(=33~35歳)30代(=36~39歳)

ボカした年齢表記は基本的に上限側です。さらに「女子」というワードを組み合わせて少しでも若く誤認させるよう表現を狙います。

まとめ。全部乗せテンプレ構文作ってみた。

30代女子です。家事手伝いです。婚活がうまくいきません。
お相手は普通でいいです。年収は600万は無いと尊敬できません。あとは身長175cm以上、有名大卒、顔は星野源くらい。チビデブハゲはちょっと…
私はよく20代に見られます。家を守るのですから女一人養うくらいの甲斐性を見せてほしいです。
先日出会った男性には食事代を割り勘されました。男性が奢るのがマナーだと思います。しかも相手から交際断ってきました。全然うまくいきません。
私は普通の結婚を望む事する事すら許されないのでしょうか。

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