【レビュー】eufy smarttrackは子供の見守りに使える?ストーカー対策が機能するか確認。こんな通知が出ます。

 




anker版AirTagこと「eufy smarttrack link」はAppleから技術提供されているためAirTagと同じ位置特定能力を持っています。
ただAirtagはアップルの厳密な安全思想でストーカー対策をばっちりしており、それはありがたいのですが見守り用途では不便もあります。Ankerのこれは同じ技術使用とはいえ別商品。その辺に差があって見守りに使いやすくなっているのでは?と思い購入し検証しました。
結論から言うと「Airtagと同じストーカー対策機能を持っている。用途は限られるが子供の見守りには使える」という感じです。


公式発表では「AirTagと同様のストーカー対策あり」

本来の目的は忘れ物防止タグですが、子供やペットの迷子対策、見守りにも使えそうです。しかし見守りとストーカーは紙一重。AppleのAirtagは悪用されないよう以下の対策をしており、結果として見守り目的では「使えない」という立場を取っています。

Apple Airtagのストーカー対策

1.知らないAirTagが持ち物に紛れていると追跡されている人のiphoneに通知が届く。
2.AirTagが持ち主から離れ続けると、8~24時間以内にAirtag自身から音がなる。

1は見守り目的には問題無いです。本人が持たされている事は知っているのだしそもそも本人がiphone持ってない状態でしょうし。問題は2ですね。学校とかで鳴ると困ります。eufy smarttrack linkがこの仕様まで同じなのか、そこは別仕様なのかというとAnker公式発表によると「Appleの探す機能と同じ仕組み。追跡された人のiPhoneへ通知が届く、SmartTrackが鳴って知らせる。」との事で、同じようです。
…しかし、商品レビューやネットで調べても実際に通知や音がなったという確定的な情報が見つからなかったんですよね。なので自分で試してみようという事で購入してみました。
通知や音が無いのであれば、子供の見守りに使っても学校で鳴るような心配もなく使いやすいのではと思い試してみました。

実際に再現し通知や音がなるか確認。そしてやっぱり通知は来る!

家族に協力してもらい確認してみました。
まずは私のiphoneとSmartTrackをペアリングし持ち主を私に設定します。そして持ち主ではない家族(iphone利用者)にSmartTrackを常に持ち歩いてもらいます。これで「他人のiphoneとSmartTrackが常に一緒にいる」状況が作られたわけです。家族のiphoneにはeufyのアプリ等はインストールしていません。なのでiphoneの標準機能だけで反応して通知が来るのか、来ないのか?

数日立っても何も反応なし。

apple公式によると、他人のiphoneに通知が行くのは「30分以上一緒にいると通知」なのですぐ反応するかと思ったのですがが、持ち主である私から離れて別の所に移動しても30分では全然通知来ません。仕事に行って帰るまで10時間以上は私の元を離れて他人と一緒の状態を維持していたのに全然通知や音は来ないのです。
途中、私のiphoneから「探す」アプリで状況確認してみましたが、確かに出かけ先の位置を指しており位置特定は正常に機能していました。
夜には双方帰宅するので再度持ち主とペアリングされますから、10時間以上の空白にはなっていないのですが、それが原因なのでしょうか。
そうこうしている内に数日経過しました。やっぱり通知や音はないのか?逆にこれは見守りに使いやすいという事か?

試す事約1週間、やっと出た通知はこれ!

検証を始めて7日。ついに家族のiphoneに通知が出ました!
それまでの日と特段変わった行動はしていないのですが、なぜか通知されました。それが下記の画像です。

これをタップするとiphone純正アプリ「探す」に遷移します。Eufy SmartTrackに関するアプリ類は何も入れていないけど、AirTagではなくEufy製デバイスが検出されたという所までわかるようです。

表示内容は、eufy Security Smart Finderがどのような位置情報を記録しているかの軌跡です。(上図の赤線。画像はモザイクかけてますが実際はもっと鮮明です)行動履歴と一致していれば確かに追跡されていると気づけるわけですね。
そして物を見つけるためのサウンド再生、デバイスの情報の表示が選べます。

「サウンドを再生」を押してみましたが、なぜかエラーになり他人のiphoneでSmartTrackの音を鳴らす事はうまくいきませんでした。
そして一度この通知が出た後は、それを無視していてもほぼ毎日の頻度で再通知が来るようになりました。という事で、通知機能は間違いなく実装されています。appleの公式発表に比べるとずいぶん通知までの期間が長かったのですが、それがankerの仕様の違いだからなのか、AirTagでも同じなのかはわからないです。ともかくストーカー対策はちゃんとしている安全な商品とわかりました。




音が鳴る機能は…今のところ一度も発生せず。

もう一つの「持ち主の元を離れると8~24時間で本体から音が鳴る」についてはどうかと言うと、その後1ヶ月以上経ちますが、一度も音を聞いた事がありません。
これは通知と違い「8時間以上かかる」「通知と違い履歴が残らないので、聞き逃しの可能性もある」といった要素があるので発生をより見つけにくいのですが、今のところ遭遇していません。
私の検証環境が十分でない事も関係していると思います。私が毎晩家に帰ってくるからその都度再ペアリングされてしまうので、せいぜい12時間くらいしか持ち主の元を離れていないというのが原因かもしれません。
常に離れた友人に試してもらうとかしないと音が鳴るかは見つけられないかもです。引き続き検証は続けます。

ただ、これは見守りの観点で言えば「毎日保育園や小学校から帰ってくる子供ならば、持ち主(親)から離れた状態というのは8時間以内なので、途中で音が鳴る可能性は低い」とも言えるかもしれません。

まとめ:メーカー用途外の使い方ではあるもの…条件付きでは使える

という事で現状の範囲でまとめると
 ・通知機能は動作を確認。Airtag同様のストーカー対策というのは間違いなさそう。
 ・音の機能は確認できていないが、上記を信じるとおそらく実装されている。
 ・毎日帰宅(再ペアリング)されるような状況なら条件的に音が鳴る事は稀と思われる。

という感じでした。では子供の見守りに使えるのか?
子供の見守りに使う場合は、本人に了承を得て使いますから「追跡されている事に気づかれる」の心配ではなく「学校など意図せぬ所で音が鳴り人に迷惑をかける」だけが心配となります。

通知機能については
 ・(先生など)他人のiphoneに誤爆する可能性は低い
 ・子供本人がiphone持ってないなら関係ない
 ・子供本人がiphone持ってて通知が来ても、了承済だから問題ない
となるので、通知があろうとなかろうと見守り用途を阻害するものにはならないと思います。
(迷子レベルではなく、誘拐とかまで想定すると誘拐犯に通知が行くリスクはありますが)

なので、見守りに向いてないのは「8時間以上経過すると音が鳴る」という仕様の部分だけです。
その仕様を受け入れた上で、付き合えそうな状況を考えると下記のような条件下では使える可能性があります。

見守り用途で使えるシーン

・塾、習い事など親のスマホから離れて帰ってくるまでが8時間以内に収まる場合
 (親も出張などで前日に再ペアリングできてなければそれでも鳴るリスクはある)
・幼稚園、保育園側が、稀に音がなるくらいは問題視しない雰囲気の場合。
・友達だけで近所の公園に遊びに行くレベル、遊園地やショッピングモール、旅行中など迷子になる可能性のある時に持たせる(8時間も離れないだろうし、音がなっても問題はない。映画館なら要注意)

ただし、AirTagにしてもSmartTrackにしても本来の目的は忘れ物防止であり、見守り用途を想定していません。その上ストーカー対策はより強化されていくでしょうからこれらの仕様がより厳しくなる(例:8時間より短くなるなど)可能性もあります。仕様の理解と本人の同意を得た上での自己責任で使う事になりますが、使えるシーンで使ってみてもいいかと思います。
(個人的には公園や遊園地のパターンは一番問題の無い使い方かと思います。)



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