四次元ポケットの中の「四次元倉庫」とは?作中一回しか出てこない謎多き概念に迫る。

以前の記事「四次元ポケットは無限か有限か」では、ポケットが有限である事を「すみがあるから」という説明で進めたのですが、そもそもその出典であるこの「四次元倉庫」の深掘りはできていませんでした。今回はその深掘り記事です。

四次元ポケットは通常なんでも入る四次元空間と思われていて原作ではこれといった具体的な内部描写はありませんでした。しかし一度だけ「四次元倉庫」という言葉が登場し、ポケットの中を知る手がかりになりそうですが、かえって謎が生まれた部分もあります。この概念について図解考察をしていきます。

情報が少ない中で分かっている事

「四次元倉庫」はてんコミ41巻「見えないボディガード」に唯一登場する言葉で、セリフ2箇所だけ。これ以外の情報はありません。
1つ目のセリフはしずかちゃんを守る道具を探そうとドラえもんがポケットに手を入れながら言ったセリフ

ドラえもん
「なんかてきとうな道具が……、あったかな……。
 あいにく……、今のところ……。
 あった!四次元倉庫のすみに。」

てんとう虫コミックス「ドラえもん」41巻

という事で、さっと取り出せる場所ではないというニュアンスは感じられます。
2つ目のセリフは、その道具を不安に思ったのび太がドラえもんに対して言ったセリフ

のび太「長いこと倉庫のすみにあった「かげながら」が完全に働くかどうか、きみには確信がもてるのか!!」

てんとう虫コミックス「ドラえもん」41巻

「倉庫」とは四次元倉庫の事ですね。のび太も倉庫と言う言葉を強調して使ってます。

わかっている事
 ・四次元ポケットの中には四次元倉庫がある
 ・四次元倉庫にはすみがある。
 ・「かげながら」は四次元倉庫のすみにある。

考えられる3つの案

上の少ない説明で考えられるのは下記のような3パターンではないでしょうか

1.四次元ポケットの空間全体を「四次元倉庫」と呼ぶ

四次元倉庫というのはポケットの空間全体の総称であって、全ての道具が四次元倉庫に入っているという考え方です。普段使うようなものは出しやすい位置にあるけど、かげながらはすみにあったので見つけるのに苦労したという感じです。シンプルな考え方です。
この場合、四次元倉庫にすみがある=ポケットの中の空間はすみがあるという事ですので、ポケットは有限空間であるという事になります。

2.四次元ポケットの空間の一部に「四次元倉庫」がある。ポケット内にもすみがある。

四次元倉庫はポケット内の一区画でめったに使わない道具だけそこに入っていて、普段使いの道具はそれ以外の場所にある。という使い分けです。例えると部屋という空間に押し入れという収納エリアがあるような感じでしょうか。四次元倉庫に入っている事自体めったに使わない事を意味しますが、さらにそのすみにあるので本当に使われない道具だというイメージですね。
で、四次元ポケットも四次元倉庫も同じく四次元空間を使って収納するものなので、四次元倉庫にすみがあるならば、同じ仕組みの可能性がある四次元ポケットにもすみがあると考えた方が自然なのでは。という考え方です。

3.四次元ポケットの空間の一部に「四次元倉庫」がある。ポケット内にはすみはない。

2の亜流ですが、一般的な四次元ポケットのイメージである「なんでも入る。いくらでも入る」を体現するならば空間は無限だと考えた方が自然なので「四次元倉庫にはすみがある(有限)だけど、ポケット自体は無限だよ」とすれば、四次元倉庫の説明と四次元ポケットの一般イメージに矛盾がなくなります。
ただ、なんでわざわざ無限の空間内に有限の倉庫を入れておくんだよという感じはしますが…。

個人的には1だと思う。理由は「ひみつ道具扱いされてない」

いろいろな解釈ができる四次元倉庫なのですが、個人的には「1.四次元ポケットの空間全体を四次元倉庫と呼ぶ」なのかなと思っています。具体的な倉庫ではなく、概念名。理由は「四次元倉庫がひみつ道具扱いを受けた事が無い」という事です。小学館から何パターンも出版されている「ひみつ道具大事典」のような書籍、テレ朝HPのひみつ道具カタログ、Wikipediaといったひみつ道具を網羅する系の情報で、私の知る限り四次元倉庫をひみつ道具扱いしているものを見たことがありません。もし四次元倉庫という物体があったのだとしたら、四次元ポケットや類似品の四次元かばん、四次元くずかごと同等レベルの効果がありそうなので、ひみつ道具扱いされると思われます。そう扱われていない事を考えると、あれは具体的な物体というより概念を指しているのでは。と思っています。

どのパターンかは不明のままだけど、どれでも無限に道具は入る。

1回しか登場しない概念なので、結局どれなのかは謎のままです。大前提として四次元ポケットは「なんでも入る。いくらでも入る」なので、それを崩さない考え方になると思います。シンプルに無限に道具が入るのは3ですが、仮に1、2であっても無限に収納できると考えています。そこについては別記事↓で書いてますので、そちらを参照ください。

アニメ設定などで情報のアップデートがあれば更新していきたいと思います。

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