藤子・F・不二雄 SF短編ドラマのシーズン3にある「俺と俺と俺」。その中に「これはミスだな」というシーンがありました。原作には無いドラマ独自のシーンなのですが、他にも設定変更があり、もしかしたらこのシーンを入れるためにわざわざ変更したのか?と気になって調べた事をメモしておきます。
やっちゃったミスシーン
「主人公2人の記憶を確認し合うシーン」にて、原作以上に記憶の確認項目が増えていました。独自に追加された、初めて見た映画を確認し合うシーンが下記です。
黒田弘A「初めて見た…映画は?」
藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ シーズン3「俺と俺と俺」
黒田弘B「のび太の銀河超特急(ちょうとっきゅう)!」
黒田弘A「あれは良かったよね!」
黒田弘B「良かったよね!」
黒田弘A「あののび太はかっこよかった!」
黒田弘B「さすが俺!分かってる!」
本当のタイトルは「のび太と銀河超特急(エクスプレス)」です。「ちょうとっきゅう」は台本にルビが無かったのかなと想像できますが「のび太の」は完全に間違いですし、ちょっと現場チェックが甘かったなと気になります。
原作に無いドラえもん要素を入れるというせっかくのファンサービス的なシーンだったのに残念ですね。
そこから気になる他の設定変更。
とまあ、単なる言い間違いを見つけたという程度だったのですが、このドラえもんネタよくよく考えるとなんか気になる。幼少期に銀河超特急を見た設定だとまあまあオッサンでは?と気になったので見直したら、ドラマ独自の設定変更に気づきました。主人公:黒田弘の年齢は原作では29歳なのですがドラマでは33歳に変更になってました。なんだこの謎の変更は!?わざわざ変更するくらいだから何か意図があるのだろうと気になり考えました。
年齢と銀河超特急をはめてみる。
このドラマは放送年である2025年の出来事として描かれているようです。平成4年(=1992年)4月生まれ現在33歳というセリフもあり間違いありません。
そしてそこから逆算すると銀河超特急(1996年公開)は3歳11ヶ月の頃に見たという事になります。まあ映画館デビューできる年齢ですし、ドラマ内での整合性は取れています。
逆に、原作通りの29歳でやると1996年4月生まれになるので1996年3月公開の銀河超特急は見れませんし、29歳設定のまま3歳に見た映画を想定すると「のび太の太陽王伝説」になり、これはF先生の原作ではないのでファンサービスネタに使うには微妙です。
それらを考えると「初めて見た映画はドラえもん(しかもF先生原作)」というファンサービスネタを考えたけど、原作通り29歳にするとそれができない。だから33歳に設定変更して成立させようとしたのでは、と想像しました。F先生原作は翌年の「ねじ巻き都市冒険記」もあるので32歳設定にしてその映画にする方法もあったと思いますが、ねじ巻きは半分アシスタントらの作品なので純粋なF原作とも言いにくいのと、内容も「面白かったよね~!」みたいな無邪気な反応しにくい内容なので、無難な作品として銀河超特急が見れる歳にまで設定変更したのでは。またこれ以上歳を取らせると新婚っぽい設定にも無理が出るので、3歳デビューというギリのラインにしてでも33歳としたのではと。
他の可能性も一応考える。
年齢設定の変更があったのは、上記のようにあのネタを入れたくて変えたのではと考えたのですが、それ以外の理由かもしれないと思いそれも考えてみました。
単に現代の結婚年齢を反映しただけかも
政府統計情報によると原作発表1976年の男性平均初婚年齢は27.2歳、現状最新の2023年のは31.1歳ですので3.9年遅くなっており、こういう時代背景の変化を取り入れて新婚っぽい夫婦の年齢を4年ずらしただけかもしれません。そこから副次的にドラ映画ネタが浮かんだと言う可能性もあります。
役者に合わせた…は無いか。
主演の矢本悠馬の年齢が34歳とあるので、役者に寄せた年齢設定にしたという可能性も無いわけではありませんが…普通逆だろうという気がする(役者が設定に合わせた演技するか、合う年齢の役者を配役する)のでこれは考えにくいかなと。
まとめ
という事で、映画ドラえもんネタを仕込むためにわざわざ年齢を変更したのでは。しかもその年齢設定はギリギリの成立ラインを狙った針の穴のような変更だったのでは。という推測になります。
もしだとしすればなおさらミスったのはもったいない!ちゃんとチェックして欲しかった所です。
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