のび太は「こりごり」した事あるのか?ドラえもんに定番オチが実在するか調べてみる。

手痛い目にったキャラが「とほほ、もう◯◯はこりごりだよ~」という感じで終わるというオチは、昭和ギャグアニメ全般の定番イメージです。
ドラえもんも昭和ギャグ漫画の代表作なのでドラえもんにもありそうという印象がありますが、「こりごりだよ~」が実在するのか調べてみました。
全話調べてみるとこりごりは思いのほか少なく、理想的な完全形の登場は無し。近いものならこれ!というのはあったので解説します。

ドラえもん作中こりごりリスト。理想形に近いのはどれか?

原作範囲で調べてみました。たぶん下記の6回、こりごりしてます。

タイトル(掲載時期)セリフ誰が言ったか状況(オチなのか)
かがみの中ののび太
「小学三年生」1972年10月号
ぼく、帰る。こんなきびしい世界は、こりごりだい。のび太の偽物
(鏡のコピー)
鏡の世界からのび太の偽物が出てきたが、ママに怒られまくった結果、嫌気がさして言う。(オチ)
一生に一度は百点を…
「小学六年生」1973年12月号
百点なんかこりごりだい!!ジャイアン不正で百点を取ったジャイアンが父ちゃんに叱られて言う。(オチ)
テレパしい
「小学五年生」1978年10月号
こりごりだよ。ぶしょうすると、ろくなことがない。のび太道具のせいで考えている事が筒抜けになってしまい散々な目に会って言う(オチの手前)
宝星
「小学五年生」1980年6月号
もう宝さがしなんて、こりごりさ。のび太宝星を探しに行くが失敗ばかりであきらめた時に言う(途中)
のび太の海底鬼岩城
「コロコロコミック」
1982年10月号
海底キャンプはもうこりごりというなら、このまま帰ろうかな。
ドラえもん
ジャイアンとスネ夫が死にかけて、もう嫌になったかを確認する(途中)
野比家は三十階
「小学三年生」1989年8月号
高いとこ、も~こりごりのび太ドラの提案で高層ビル化した野比家が、台風で一晩中揺れてフラフラになりながら言う。(オチ)

思ったより少ないですね。オチ以外も拾ってこの数ですので、期待通りの使われ方に絞り込むとさらに減ります。自分のイメージする形は↓

イデア(理想形)としてのこりごりエンド

「主人公が」
「当初は望んでいた◯◯だったが」
「調子に乗って自業自得の痛い目に会い」
「オチで」
「◯◯にこりごりする」

という状況で発する言葉なのかなと思います。
意外とそれらを完全に揃えているのは無いんですよね。惜しいやつだと

・「ジャイアンが」「望んでいたけど自業自得で痛い目にって」「オチで言う」(一生に一度は百点を…)
・「のび太が」「望んでいたけど成り行きで痛い目にって」「オチの手前で言う」(テレパしい)
・「のび太が」「望んでいたけどドラの不手際で痛い目にって」「オチで言う」(野比家は三十階)

って感じで、何か一つ欠けている感じです。

まあその中では「野比家は三十階」が一番理想に近いなあと思えます。
「のび太が高い所に住んでみたいと言ったからドラが道具で実現した。しかしドラの想定が不十分かつ不運が重なって、台風など様々なトラブルに巻き込まれて高い所はもうこりごり」という話で、のび太が調子に乗る要素が無いですが、望んだのはのび太だし薄い自業自得と言う事で、これが一番近いかなと。

似た言葉のこりごりエンドっぽいやつ

調子乗って痛い目に遭うオチはそれなりにあるので、「こりごり」ではないけど別の似た言葉のパターンが無いかも調べてみます。
「もうこりたよー」「うんざりだよー」「かんべんしてー」「たくさんだよー」とか浮かびましたが、自分の見つけたのは下記です。

タイトル(掲載時期)セリフ誰が言ったか状況(オチなのか)
手足七本目が三つ
(ねこの手もかりたい)
「小学三年生」1971年1月号
かんべんしてよ~~。もうこりたから。のび太つけかえ手袋で好き勝手して散々な目に会い、さらにドラえもんに逆襲される。(オチ)
シャーロック・ホームズセット
「小学五年生」1974年2月号
探偵ごっこはもうこりたよ。のび太探偵ごっこに憧れたが、犯人が自分だったのでこりた。(オチ)
わらってくらそう
「小学三年生」1975年7月号
おもしろい話は、もうたくさんだ!!のび太楽しい話が聞きたくて道具を使ったら、笑っちゃいけない所でも笑ってしまい散々な目に会う。(オチ)

この中では、
「手足七本目が三つ」は、体のパーツが増えて最初は喜ぶが、調子に乗って散々な目に会うというパターンなので構造的にはいい感じですが、のび太が最初から欲しがってたというよりはドラが勧めた道具を気に入ったという感じなのでそこは弱いです。
「シャーロック・ホームズセット」は、最初は探偵憧れスタートですが、のび太が調子乗って痛い目に会うのでは無く、道具のおかげで自分のミスに気づき痛い目には合わないという感じなのでその点が弱いです。
「わらってくらそう」はび太が楽しい話が聞きたいという憧れスタートではあるけど、あとは成り行きで散々な目に会うので自業自得感は弱いです。

最も理想形に近いこりごりエンドは?

先に挙げた話を、要素の含み具合で整理するとこうなります。

タイトル主人公が最初は望んでいた事が自業自得でオチでこりごりと言う。
一生に一度は百点を…
(ジャイアン)
テレパしい
(成り行きで)

(オチ直前)
野比家は三十階
(ドラの不手際)
手足七本目が三つ
(ドラの推奨)

(もうこりた)
シャーロック・ホームズセット
(自分のミスに気づき)

(もうこりた)
わらってくらそう
(成り行きで)

(たくさんだ)

満点のエピソードは無いですね。その中でも一番近いのは「野比家は三十階」かなと思います。
なので今回の調査での最もイデアに近いこりごりエンドは「野比家は三十階」にしたいと思います。連載開始19年目という後期にやっと揃ったんですね。

「とほほ」については…?

こりごりの手前につく「とほほ…」があるかも調べてみました。
ドラえもんの中で「とほほ」「トホホ」が出てきたのは1回しか見つけられませんでした
「ゆめふうりん」の回の冒頭で、のび太の将来の夢がガキ大将だと聞いてパパが「トホホホ」と嘆くシーンがあります。オチじゃないし、パパだし、しっぺ返し的状況でも無いのでいわゆるトホホエンドの文脈として登場した事は無さそうです。

まとめ

という事でドラえもん原作のこりごりエンドを調べましたが、ピッタリ当てはまる例が無いというのは意外でした。
実在するか?は、緩く見れば少ないけど何個かある。しかし全て揃ったこりごりエンドは無く、頭に浮かぶドラえもんのこりごりエンド話はイデアに過ぎないのかも…という結論です。

ただアニメは調べてないので、そっちにはあるかもしれません。こりごりエンドの定番であるアイリスアウト(丸い黒枠で閉じる演出)とセットでやってそうです。
またこりごりエンド自体はドラえもん独自の概念ではなくギャグアニメ全般のステレオタイプとしてずっと前からあるので、F先生でもオバQとにも登場してそうだし、キテレツアニメやA作品、同時期の類型作品(こち亀とか)のどこかには理想的なこりごりエンドがありそうですが、今回はドラえもんの原作調査まででした。もしかしたら見逃しがあるかもしれませんので、ぜひご指摘ください。

マルチプレックス広告

コメント

タイトルとURLをコピーしました