「小さな子供など、ドラえもん初見で何から見ればいいのか迷う」という相談には個人的には回答は一択にしています。最初に見るオススメは「新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊」と答えてます。その理由を書いていきます。(内容にネタバレしますので、ご了承ください)
この作品はドラ基本形がバランス良く全て詰まっている。
自分にとっての最高傑作は別にあるのですが、入門最適作としては「ドラえもん映画の基本要素を過不足無く含み、邪魔する要素も少ない」という感じでこれをオススメしています。(面白い上位作品としても評価しています)。色々な方向性の作品がある中でバランスがちょうど真ん中という感じなので、なぜそう思うかを書いていきます。
この作品はドラ映画の定番ど真ん中。
ドラえもん映画には定番パターンというものがあり「異世界に冒険に行き、ゲストキャラと出会い絆を深め、起きる事件を解決する」という要素で構成された作品が多いです。加えてF作品の持つ意外なSF的展開「すこしふしぎ」も含んでいる事が多いです。
それは「異世界冒険=ワクワク」「ゲストの絆=感動」「事件解決=迫力、痛快」「SF=なるほど!」という別軸の面白さを提供してくれて、今作はどれに寄りすぎるでもなくバランス良く入っていると思います。
1.ワクワクシーン…(例:序盤のジャングルや崖の冒険シーン)
2.感動的シーン…(例:ジャイアンとペコが共に戦いに行くシーン)
3.迫力シーン(例:巨神像が動き出し、敵を蹴散らすシーン)
4.すこしふしぎ…(例:最後の決戦の思わぬ援軍)
小さい子供特有の注意ポイントもクリアしている。
ドラえもんは児童向け作品なので全作誰でも見れますが、小さな子供にとってより良い視聴体験になるに越した事はありません。
怖いシーンで泣くとか、しんみりシーンで退屈とか、絵や声がTVと違う等の意外な所で引っかかっる事がありますが、そういうものが少ないのもオススメしやすい理由です。
・怖いシーンはほぼ無い。
スリリングなシーンはありますが、ネットでネタにされるようなトラウマシーン!みたいのは無い。
・しんみりシーン短め。
決戦前夜とか多少はありますが、シリーズの中では少なめだと思います。
・絵や声はクセ少なめ
大山ドラのように声が違うとかも無く、初期わさドラ映画のように絵柄が違うという事も無くテレビとほぼ同等に見れます。
また感動作には犠牲とか別れとかそういう切ないタイプもありますが、今作はそういうタイプの感動要素ではないので。楽しい気分で見れるのも良いと思います。
1作目の子供の反応を見て、2作目以降の方向性の参考にできる。
この作品はドラ映画の基本要素をバランスよく持つ作品ですので、これを見て子供が特にどこに関心を持ったかで次の作品を選ぶ参考にできるとと思います。他作品は感動路線に振ったものからエンタメに寄せたものなど様々ありますので、好みの反応を見て次に見る作品はそっち寄りにするといった事もできると思います。
例えばですが、
感動系…新鉄人兵団
迫力系…宇宙小戦争2021
冒険系…恐竜2006、南極カチコチ大冒険
SF的展開…絵世界物語、月面探査記
同様のバランス型…新日本誕生
とかそんな感じの方向性がありますので、次の作品が見つけられるのではないかなと思います。
とは言っても見たいものから見るのがいいと思います。
という感じで質問されればそう答えているのですが、まあぶっちゃけると大前提としてドラえもん映画はどれから見せても何ら問題無いですので、たまたま子供が目についた作品があっててこれ見たいと言ったならそれを見るのが一番だと思いますし、ちょうど映画が上映されてる等で「見に行きたーい」となったら友達との共通会話にもなるのでそこから見るのがいいと思います。
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