ドラえもんに登場する数「129.3」をとにかく列挙。こんな値まで129.3になってる。公式から派生まで。

ドラえもんは身長129.3cm、誕生日2112年9月3日などあらゆる値が「129.3」という数字で構成されている事は有名ですが、原作に出てきた公式なものから派生作品で登場した一度きりの設定まで含めると多くのパターンがあります。可能な限り調べた129.3を紹介したいと思います。(随時更新予定。他にご存知の情報あればぜひ教えてください)

ドラえもんに関する「129.3」一覧!

原作、派生作品、アニメなども含めてドラえもん自身に関係する要素に129.3に相当する数値が登場したものを列挙しています。少し欠けていても(129や93など)129.3を意識してつけたものと思われるものはカウントし、作品設定には直接関係無い使用例(例:「グッズを1293名にプレゼント」のようなもの)については外しています。

項目数値初出出典元補足
身長129.3cm1975年4月号小学四年生 ドラとバケルともうひとつ「ドラえもん大事典」
体重129.3kg1975年4月号小学四年生 ドラとバケルともうひとつ「ドラえもん大事典」
胸囲129.3cm1975年4月号小学四年生 ドラとバケルともうひとつ「ドラえもん大事典」
誕生日2112/9/31975年4月号小学四年生 ドラとバケルともうひとつ「ドラえもん大事典」
B(バスト)129.3cm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
胸囲と同じ意味
W(ウェスト)129.3cm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
H(ヒップ)129.3cm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
頭の周り129.3cm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
足の長さ129.3mm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
ネズミを見た時のジャンプ力129.3cm1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
ネズミを見た時の速さ129.3km/h1977年5月号(or8月号)コロコロ ドラえもん百科「ドラえもん図鑑」
ドラえもん百科1巻 P19
掲載号調査中
どら焼きを一回で食べられる数1293(1978年5月号~1979年1月号)ドラえもん百科1巻 P117掲載号調査中
四次元ポケットの正式名称四次元空間使用許可管理局承認番号D7E12931980年1月号コロコロ ドラえもん百科「四次元ポケットの大秘密」
馬力129.3馬力(1986年より前)調査中(1986ドラえもん道具カタログには存在を確認)初出調査中
ひみつ道具の総数12931980年1月23日「600こちら情報部」F先生出演時、子供からの質問に回答したもの。
兄弟の数(同型機の数)12931979/11/20小学館のテレビ名作ドラえもん7
製造個体番号MS-9032007/9/7アニメ「ドラえもんが生まれ変わる日」
ネコ型ロボの開発者が頭をぶつけた時のコブの大きさ129.3mm1996年5月号コロコロ 最新ドラえもんひみつ百科「ドラえもんのメカニズム」
ドラえもんの値段129万3千円1980年7月号コロコロ「ドラえもんなぜなに新ひみつ50」質問26

それぞれの補足説明

原作登場は4項目のみ。しかも一気に登場。

藤子・F・不二雄の原作に登場するのは「身長」「体重」「胸囲」「誕生日」4項目のみです。しかもこの4つは1975小学四年生連載の企画コーナー「ドラとバケルともうひとつ」「ドラえもん大事典」というドラえもんの秘密をいろいろ紹介するコーナーで一気に4項目登場します。この紹介ページは再構成版がてんとう虫コミックスのドラえもん11巻に掲載され、多くの人が知ることになります。
この世に初めて現れた「129.3」でありF先生が作ったと言っていいのですが、「ドラえもん大事典」はアシスタントの方倉陽二氏と一緒に考えて作ったとされており(「雲遥かなり 方倉陽二記」等で証言あり)、また数値の由来は「一般的には当時の小4の平均身長129.3cmから取った」というのが通説となってます(諸説あります)

「ドラえもん百科」で量産される129.3

コロコロコミック1977年5号から連載された「ドラえもん百科」は藤子・F・不二雄の元アシスタント方倉陽二先生が、全国の読者から寄せられるドラえもんへの質問に応えるためにF先生に任せられる形で始まった漫画で、準公式扱いで数々の名設定、迷設定(通称:方倉設定)が生まれます。この中で胸囲だけでなく頭周り、腹回り、お尻周りまで全て129.3となり、足の長さやネズミから逃げる速度、どら焼きを食べられる数などにも1293が設定されます。四次元ポケットの正式名称は「ロボット専用四次元空間内蔵秘密道具格納ポケット(四次元空間使用許可管理局承認番号D7E1293)」というすごく長い名前です。

馬力の設定は実はドラミの方が最初

有名な設定に「129.3馬力」というのもありますが、これは原作にもドラえもん百科にも無く、一体どこで設定されたのか初出を見つけられずにいます。少なくとも1986年「スーパーメカノサイエンス ドラえもん道具カタログ」に既にある事は確認しているのでそれより前なのは間違いないのですが、基本的に原作設定しか重視しない小学館の考察本「ドラえもん深読みガイド」などでも129.3馬力について言及されているので、比較的公式に近い所で決められていると思っているのですが、調査中です。
ちなみにドラミちゃんの馬力は1万馬力(!)という兄を遥かに凌駕する性能なのですが、これは小学五年生1973年4月号にて登場し、ドラえもんの馬力設定どころか129.3の各種設定よりも早く登場しているのでした。というか129.3馬力が先に決まっていたらドラミにこんな極端な馬力設定はつかなかったのではと思います。

ひみつ道具の総数1293個の設定は、その後それを超える事に。

1980年1月23日 NHKのテレビ番組「600こちら情報部」の「直撃質問!ドラえもん・藤子不二雄」コーナーにF先生出演時、ファンの子供からドラえもんのひみつ道具の総数を聞かれた際にとっさに答えたのがこの数値です。当時は作中に登場した道具の数は1293個より少なかったのですが、その後連載が続く事で1293個を超えていき、今ではアニメ版の道具を含めると2000を超え、なお増加を続けています。

一度切りの設定:兄弟の数(同型機の数)

1979/11/20「小学館のテレビ名作ドラえもん7」の中の質問に答えるページで「ドラえもんには兄弟がなん人いるの?」という質問に「ぼくといっしょにできた1293人も兄弟さ。」と書かれており背景に大量の黄色い耳付きドラえもんが描かれています。なのでドラえもん抜きで1293人(台)の同型機がいて(ドラ含めると計1294)、さらに補足説明で「とドラミちゃん」と書かれていまます。1293人の兄弟相当の同型ネコ型ロボットと、1人の専用妹ロボットがいるとなっています。この本にしか無い一発限りの設定です。

ドラえもんの値段。後に値下げ設定。

コロコロ1980年7月号「ドラえもん なぜなに新ひみつ50」(監修:藤子不二雄、カット:金田エイジ)はドラえもんの様々な秘密を紹介する企画です。原作から拾った設定や、その頃同時に連載していた半公式設定漫画「ドラえもん百科」、いわゆる方倉設定から拾った設定もありますが、これだけにしかない独自設定もあります。その中の一つとして質問26「ドラの値段はいくらだった?」という質問への回答「現代の金額にして、約百二十九万三千円。自動車一台と同じくらいなんだ。」が登場します。なお、その後の1986年「ドラえもん道具カタログ 2112年版: スーパー・メカノ・サイエンス」と言う本ではドラえもんは20万円と再設定されています。安い!どっちもF先生が考えたものではない外伝的設定です。

博士のタンコブが数値の起源かもという外伝設定

藤子プロのアシスタント三谷幸宏先生が描いた漫画「最新ドラえもんひみつ百科」は、のび太と同じ時代に暮らす同年代の「寺尾台ヒロシ」というロボット発明を夢見る少年が主人公です。この少年は実は将来ネコ型ロボットの生みの親というべき博士になるという設定で、偶然町中で見かけたドラえもんを見かけて、ロボ研究のために調査する…という話です。ヒロシ少年はドラえもんの様々なスペックを計測して身長や体重が129.3だと知るのですがその途中で頭をぶつけ、タンコブを測るとそれも129.3mmだったため「この数字、痛みにかえてもぜったいに忘れないぞ」と誓います。未来から観察していたロボット学校校長が「ドラえもんのサイズは、コブの大きさが元になっていたのか」と話し、単なる調査結果でなく博士が少年期に強く記憶に残る出来事があったから…という話です。(次のコマで「じょうだんでしょ!」とギャグっぽく締めます)。
コブを抜きにするとヒロシ少年のこの状況、「現代に来たドラえもんを計測し、それで将来ネコ型ロボットを129.3で作った。→その仕様が22世紀に受け継がれドラえもんが誕生。それが過去に送り込まれ、またそれをヒロシ少年が調査…」という129.3の起点が無いどうどう巡りの状況です。もしかしたらこのループの中に最初に入る起点としてこのタンコブ事件があったのかも…。という考察もできそうです。

製造個体番号「MS-903」は903番目製造の意味?

水田わさびになってからの2007/9/7放送アニメ「ドラえもんが生まれ変わる日」ではドラえもんを作ったマツシバロボット工場の工場長に「MS-903」という製造番号で呼ばれます。「MS」は生産工場の名「マツシバ」の事でしょう。「903」は一見すると製造月日のように思えますが工場長は同日に作られたネコ型ロボットの中でドラえもんだけをMS-903と呼ぶので、おそらくはシリアルナンバーのようなものなものではないかと思われます。903番目に製造されたという事であれば、運命的にこの数値が巡ってきたという事になりますね。

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