「ひみつ道具で何欲しい?」簡単そうで難しい質問に一般向けから面接対策まで3種類の答えを用意したい!有名人の名回答も紹介。

雑談で「ひみつ道具で何が欲しい?」なんて話になる事、よくあると思います。皆それぞれの回答で楽しむわけですが、ドラえもんファンならばぜひともTPOに応じた3種類の回答を心に持っておきたいものです(笑)
ちなみにこの質問、ドラえもんに関わった芸能人がインタビューで受ける事の多い質問ナンバー1なのではないかと思います。その中で印象に残る名回答たちについても紹介します。

TPOによって回答は変わる。

この質問は他愛もない雑談である事が多いのですが、状況によって回答は変わると考えています。回答を通じて伝えたい事を意識するとこんな感じかと思います。

1.自分の個性、趣味を表現する。
2.実用的な道具の最適解を見つける。
3.ドラえもんへの愛情、知識のアピール。

それぞれの模範回答を考えていきましょう。

1.一般人相手の無難な回答(話のきっかけレベル)

子供の質問、初対面の会話、合コンなどドラえもん知識が一般レベルの人達を相手に気を使った回答するパターンです。
皆が知っている範囲の道具で、夢ある回答が求められます。
また個性を出す必要もあります。単に「タケコプターで空を飛んでみたい」のような回答だと「楽しそうだけど、皆やってみたい事だよね」という感じになってしまうので、「回答をきっかけに自分の個性や趣味嗜好を伝える」という観点の道具と理由を組みわせる必要があります。

【回答例】
 ・海外旅行が好きで、世界中の人と話したいからほんやくコンニャクが欲しい
 ・歴史が好きなので、タイムマシンで歴史上の人物に会ってみたい。
 ・食べる事が好きだけど、料理が下手だからグルメテーブルかけで世界中の料理を食べたい。

みたいな感じです。ドラえもんの話はそこそこに、その後の趣味部分で話が膨らむって感じですね。

2.欲望丸出しの回答(ひみつ道具の最適解)

仲の良い友人や、酒の席など下世話に盛り上がった時の回答パターンです。
本当にひみつ道具がもらえるなら超実用的な道具を選ぶでしょうから、欲望に忠実なほどおもしろく、またドラえもんマニア知識も使う事になるでしょう。

まずよく挙がるのが「金」関係です。タイムマシンで未来を知り株や博打で大儲け。みたいな感じです。多少詳しい人だと1時間1割の利率を持つ「フエール銀行」で大金を手に入れるなどの回答もあります。

「過去をやり直したい」と言った欲望も定番で、やはりタイムマシンが欲しいとか、そのものズバリ「人生やりなおし機」といった回答になったりします。

また「全部の道具が欲しい」という意味合いで「四次元ポケットが欲しい」「ドラえもんが欲しい」と答えるパターンもよくあります。
ただドラえもんファンの視点で言うと四次元ポケットはそれ自体が1つの道具としてカウントするので中の道具は別扱い。単なる便利な収納道具を手に入れるだけで道具の総取りにはなりません。
またドラえもん自体は道具ではありませんし、分けてもポケット含む道具類は別カウントになるのでこの回答も総取りにはなりません。よってこの手の回答は「目的は叶わない」判定です。

で、最終的に「願い事実現系の万能道具があればいい」という流れになり、一般人でも馴染みのある道具「もしもボックス」が回答候補に出てきます。ただファンの間ではこの道具はいろいろ欠点がある事で有名です(願い事を曲解されたり、パラレルワールドになってしまったり)ので最強の道具とはいえず、究極の万能の道具としてガチ勢が挙げることが多いのは「ソノウソホント」になります。

ソノウソホントの効果、利便性

・言った事が即座に現実になる。曲解は無い。
・通常ありえない状況も実現できる。(例:のび太の鼻に花を咲かせる)
・取り消し機能もあり「今のはウソ」と言えばいいだけという扱いやすさ。
・道具装着時だけ機能ONになるので、普段の会話にまで反応してしまうといった誤作動もない。

同様の道具は数あれど(例:アトカラホント、ウソ800)、使いやすさやの観点でソノウソホントが優れており、万能道具の回答はこれ一択に収束します。
なので「あらゆる欲望を叶えたい」という観点での模範解答は

「ソノウソホントが欲しい。これさえあればあらゆる願いが実現できるので他の道具は不要。類似道具と比較しても(上記で挙げたように)使いやすさの観点で最も優れているから」

という回答になります。

ソノウソホントが最強である事を説明すれば「へ~知らなかった。なら私もそれ選ぶかな」みたいな感じでトリビアにはなるでしょう。ただしその後はそれ以上の回答は無いので話は広がらなくなります。
ランプの精に「願い事を1つ叶えよう」と言われたら「願い事を無限にしてくれ」という願いをするタイプと同様の回答で、トンチが効いているようで白ける回答でもあります。

3.ドラえもんの知識と自らの個性を表現する「ガチ勢、面接向け回答」

上記に挙げた回答達は、道具の選択肢が少ないので回答が似たりよったりになります。ドラえもんファンならば誰とも被らない唯一無二の回答も心に持っておきたいものです。
ひみつ道具は2000を超えるのですから、その全てを対象にしつつ理由と組み合わせれば回答パターンは無限大。定番道具以外からセレクトする事でドラえもんへの詳しさ、愛着を表現する事にもつながります。
道具を知らない人向けに端的に説明し、なぜそれが欲しいのかを個人的な志向を元に説明する事でプレゼン、論理的な説明力をも表現するのです。(笑)
個性を重視するので、本当に一番欲しい道具なのかは脇に置いて、独自性の強い道具であるほどいいでしょう。

各人各様の回答ができるので、回答例というのが作りにくいですが、なんとか挙げるとしたら…

【回答例】
  「カンヅメカン」です。映画や漫画が好きで、世の中全ての作品を見たくても人生の時間全部使っても絶対に足りません。これがあれば快適な空間で24倍の時間を使えるのでたっぷりと趣味に没頭できます。

ドラえもんに関わった芸能人のインタビューで良く出る。見事な回答ができた人達を紹介。

この質問、ドラえもんのゲスト声優や主題歌担当などで関係した芸能人がインタビューで受ける事の多い質問の1位だと思います。
記者にとっては単なる場つなぎの質問かもしれませんが、何気に回答者泣かせの質問だと思っています。なぜならこの質問は
 ・芸能人のファンは、個性や新たな1面が見たい
 ・ドラえもんファンは、どれくらいドラ好きなのかを判断
という期待を背負わされるわけですが、たいていの人はドラマニアではないのでタケコプター欲しい、ポケット欲しいのような無個性な回答になりがちで、誰得な感じになる事が多いです。

しかし稀に見事な回答をする芸能人もいます。いいなと思った回答例を紹介したいと思います。

一般部門の名回答は、渡辺直美の「きせかえカメラ」

一般向け回答で一番うまいなあと思った回答は「のび太の新恐竜」でナタリー役を演じた渡辺直美の回答です。↓

渡辺:「プニュズ」というブランドの洋服をプロデュースしているので、「きせかえカメラ」も欲しいというか必要です! 「プニュズ」は、いろんな体型の人に楽しんでもらえるように幅広いサイズ展開をしているのですが、それでもみんなはカバーできません。でも、このカメラがあればサイズなんて関係なく、好きな服を作れるわけじゃないですか。きっとF先生は当時から多様性を意識されていたんだろうな。大人の服に憧れる子どもに使ってあげたりしたい!

引用元:ドラえもんチャンネル「ナタリー役声優 渡辺直美スペシャルインタビュー後編」

皆が分かる有名な道具を挙げながらも、単にいろんな服に着替えられるという一般的な理由だけではなく、様々な体型にもフィットするというマニアックな機能要素に着目して紹介し、それが渡辺直美の特徴である大柄な体型とそれを活かした洋服プロデューサーとしての「様々な体型の人にファッションを届けたい」という想いにバッチリ適合した道具セレクトです。
「本当に今あったらうれしいんだろうな」という切実さがあり、ドラえもんファン目線でも道具の表面的な理解に留まっていない所に愛情を感じる回答です。本当に面接官に答えたかのような内容ですね。お見事。

実は渡辺直美はこのインタビューの1週間前にも別メディアで同様の質問をインタビューで受けていて、その時はタケコプターやどこでもドア等を深い理由なく答えていて、あまり上手い受け答えをしている感じではありませんでした。なので上の名回答は数日の間に考えて磨いてきたものと思われます。そういう意味ではナチュラルな回答ではなく作り込んだ回答ですが、しっかりひみつ道具と向き合ってくれた感じが好印象です。

 




ガチ系の名回答は、宮田俊哉の「カラオケメイツ」

ガチ系の回答として今までで一番笑ったのは、「新のび太の大魔境」で主題歌を担当したアイドルグループKis-My-Ft2の宮田俊哉の回答です。下記がそれです。

――ひみつ道具で欲しいのは何ですか?

宮田俊哉:「カラオケメイツ」。歌っていると、後ろで踊って盛り上げてくれるロボットなんですが、1人カラオケのとき、連れていきたいです。

引用元:シネママニエラ「Kis-My-Ft2『映画ドラえもん』主題歌決定を語る」

カラオケメイツ(可愛い女性バックダンサー型ロボット)は作中1回しか登場しない上、話の途中でチョロっと出るだけのサブひみつ道具というマイナー具合です。しかもこのインタビューは事前準備の無い急な質問だったと思われます。(他メンバーは未回答者がいたり準備不足感があったので)
そんな状況でいきなりこのマイナー道具が口から出てきたのですから、本当に思い入れがあるんだろう、ビジネス回答じゃないんだなという本物感を感じてドラえもん愛的に高評価です。
そしてアイドルらしい回答でもあります。アイドルなら華やかな女性バックダンサーもやりたいでしょうが若手のジャニーズは可愛い女性バックダンサーを採用する事はほとんど無いため一度は実現してみたい。それでいてファンに嫉妬させてもいけないので、ロボットならばそれを実現できる…といった想いを感じる回答でもあります。

言葉が少ないので深読みしすぎている可能性もありますが、でもカラオケメイツが即答で出てくる所が本当に好きなんですよ。これだけで記事を書いたくらいです。ぜひそちらも御覧ください。

おわりに

という事で、生きていれば何度が遭遇するこの質問。皆さんもいつ何時この質問を受けるかわかりませんので、ぜひとも準備しておきましょう(笑)

マルチプレックス広告

コメント

タイトルとURLをコピーしました