「欲しいひみつ道具は何ですか?」という質問、ドラえもんのゲスト芸能人がインタビューで受ける事が非常に多い質問です。
これ、シンプルな割に個性を出したりドラえもん愛を表現するには力量が問われるなかなか難しい質問だと思っているのですが時々面白い回答をする人がいます。私はそこに注目しているひみつ道具質問ウォッチャーでして、今回は主題歌を担当する歌手sumikaの回答を深掘っていきたいと思います。
各メンバーの回答
「新・のび太の海底鬼岩城」の主題歌を担当するsumikaがyoutubeでこの質問に回答していたので各回答を拾ってきます。下記は一言一句の書き起こしではなく要約ですが要点は抑えていると思います。3人の中で一番個性的で面白かったのは荒井智之です。
便利すぎる道具を選ぶと故障した時のリスクがやばい。どこでもドア、タイムマシン、もしもボックスなど使用後に故障すると帰れなくなる。そのバランスがものすごく難しい。
最初はスモールライトを考えた。機材を小さくして運べるし、最悪元に戻らなくても機材だけならまあ命よりはいいかな。
もっといいものとしてグルメテーブルかけ。絶対欲しい。どこにでも持っていける。ツアーのお供にも良い。
ひみつ道具の質問で、夢見る方向ではなくリスク管理を妙に意識しながら現実的に使いこなせるレベルの最適な道具を考えるという謎にリアルな方向性の回答をしてきました。
現実的な回答を考えるというのはたまにドラえもんファン同士の会話等ではやりますが、その場合は万能系道具とか欲丸出しに行きがちです。今回はそこまで野暮な回答にならないレベルで、しかし現実的な運用を想定した「低リスクで便利な道具をセレクトする」という回答パターンはかなり珍しく、その個性的な回答にちょっとフフッとしてしまいました。
(※厳密には「四次元くずかご」の回でグルメテーブルかけが故障した時は食中毒を起こしそうになるのでリスク0ではありませんが、まあ食べなければいいだけなので低リスクなのは確かですね。)
楽器が消耗した時に新品にしたり、逆にギターをビンテージにしたりしたい。楽器にとってベストマッチ。時代を超えた音をライブやレコーディングで使える。
ミュージシャンのとしての個性も出た道具のチョイスという点と、単なる新品化なら復元光線とか別の道具もある中で、ビンテージ化という逆方向の使用例も挙げているので、タイムふろしきの裏表両方の用途を余す所なく使った回答になっているのはなかなかうまい回答って感じです。
ボーカリストなので、歌詞を忘れたくない。多くのミュージシャンなら分かってくれると思う。歌詞飛んだ時「助けてドラえもん!」ってなる。
この回答は定番ですね。ドラのゲスト出演はキャラ声優を担当する役者か主題歌を担当するミュージシャンが多いので、脚本や歌詞を覚えたいという職業的ニーズでこの回答になる人は多いです。
ふと疑問に思ったのですが、彼らは過去のゲストがどう回答したか知らないだろうから、自然とこの回答に至ったという事になります。アンキパンは原作では1話しか出てこない道具ですがなぜここまで多く人を惹きつけこの回答に収束するのか。その理由を考え始めるとなかなか興味深いですね。
まとめ
今回の回答は定番、そこそこうまい回答、謎に個性的な回答って感じでバラけていましたね。
個人的にひみつ道具インタビューの回答は3パターンあると考えている(夢に溢れた回答、欲望に忠実な俗っぽい回答、ドラえもんマニア的回答)のですがリスク回避を重視する回答というのはあんまり見かけないパターンだなと思い、久しぶりに面白い回答を見たという感じです。
その他のひみつ道具質問ウォッチャーとして面白かった回答達は下記の記事もありますのでよければ見てください。






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