「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」で現状分かる事を読み解く(元ネタ、舞台)

2022年7月6日、2023年ドラえもん映画の公開内容が発表されました。タイトルは「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」リメイクではないオリジナルエピソードです。
まずは公式HPから特報の動画をぜひ見てください。
まだ情報が特報しか流れていないので読み解ける要素が非常に少ないですが、分かる限り解読します。情報が増え次第随時更新したいと思います。

 




特報から読み取れる事

・(01秒目)月の形をした、建造物が載った物体
・(08秒目)新聞記事「サバンナの上に謎の三日月型の飛行物体!?」という英語の記事
・(09秒目)オリジナルひみつ道具「タイムツェッペリン」が登場(タイムワープ機能ありと明記)
・(16秒目)「なんでも叶う楽園は大空の中にあった」というのび太のセリフ
・(20秒目)船内の計器に表示される「1972」の数字
・(23秒目)空に無数の島が浮かんでいる。(特に隠されておらず丸見え)

舞台はおそらく「過去の地球(空の世界)」

舞台が「空の理想郷」という空の世界である事は判明していますが、これが地球なのか現代なのかといった舞台の場所についてはまだ判明していません。しかしある程度は予想ができそうです。

時代は過去の可能性大
オリジナルのひみつ道具「タイムツェッペリン」という飛行船型の乗り物が登場し、タイムワープ機能を持つとの説明がありました。なので現代ではなく未来か過去に行く可能性がありますが、私は過去に行くと思われます。理由はタイムツェッペリンの計器に「1972」という数値が出ており、単純に考えると1972年にタイムスリップする話となりそうです。ただ1972年はたった50年前であり当時の文明技術でも上空の島に気づけるレベルです。(もうドラえもんの連載が始まっている年代ですし、ドラえもん的世界感覚では「現代」としてもおかしくないです)なのでそのままストレートに1972年が舞台のまま進むのかはわかりません。最初のきっかけだけでさらに時代が変わるのか、それともそこから異世界に行くのか…謎は残ります。

1972年の史実と絡めるとしたら、空に関係あるものとして「月への宇宙飛行であるアポロ計画が終了した年」「初の木製探査機パイオニア10号の打ち上げ」などがありますが、そういったものと絡めるのでしょうか。昔の歴史的イベントにドラえもんが関わっていたという話は宮本武蔵など短編で時々見られる展開ではありますが、近代レベルの陰謀論的な話はドラえもんではほとんど無いのでそんなに深くは入らないかと思っています。
あと、今回のひみつ道具と名前が被る「レッド・ツェッペリン」という有名ロックバンドが活躍していた時期が1968~1980年で、何か小ネタが入ってくるかもしれません。(ちなみに「ツェッペリン」は硬式飛行船そのものを意味する通称で、タイムツェッペリンも飛行船型の道具、レッド・ツェッペリンもこの飛行船ツェッペリンから着想を得たバンド名です)

オリジナルひみつ道具「タイムツェッペリン」の飛行船モチーフや小型飛行機のレシプロ機モチーフなどはもっと時代の古い1900年の前半の技術なので、1972年にはもうほとんど使われていないので時代に合わせた道具というわけでもなく、そこにも謎が残ります。

未来の可能性は低いと思われるのは、未来だとドラえもん達だけがわざわざ関わる理由付けが難しそうだからです。(ドラえもん並の科学文明の時代だとなりひみつ道具の価値が下がる)
また過去作「のび太と雲の王国」にも同じく空に暮らす「天上人」が出てきますが、それらの人は今は地球を離れているけどいずれ地球環境が良くなったら帰ってくるという設定なので、未来の空に別の文明が居座っているというのもちょっと居心地悪そうというのもあります。

場所は地球っぽい
前作「のび太の宇宙章戦争2021」のエンディング予告では2つの月が上空に浮かんでいたため、ファンの間では地球ではないどこか遠い星の話なのではと言う憶測もありましたが、今回の特報であの月は「サバンナの上に現れた謎の三日月型の飛行物体」との説明が入り、星ではなく舞台の島のような物である事が判明しました。なのでおそらくは地球の話であると思います。少なくとも話の起点はサバンナからでしょう。またタイムトラベル要素があるという事で、日常と違う舞台にするのに「遠い星」と「遠い時代」をかけ合わせる必要性もあまりないため、いたずらに複雑にする事はないのではないかと想像します。

原作短編の元ネタは読み取れない。大長編では雲の王国との類似性はあるけどおそらく別物になりそう

映画ドラは完全オリジナルストーリーの映画をやる場合でも元となる原作短編がある場合が多いです。「緑の巨人伝」は「さらばキー坊」、「奇跡の島」は「モアよドードーよ永遠に」等です。
ストーリーではなく道具をフィーチャーする場合もあって「月面探査記」は「異説クラブメンバーズバッジ」、「ひみつ道具博物館」は「シャーロック・ホームズセット」などです。今作でもそのような元ネタはあるのでしょうか、読み解きます。

短編元ネタ:いまのところ見つからず
物語の導入は、おそらく「サバンナに現れた謎の三日月型物体が何かを調べにタイムツェッペリンで冒険しにいく」という感じと思われますが、このような導入に相当する短編原作は見当たりません。
道具の観点で言うと、今作のオリジナルで飛行船型の道具「タイムツェッペリン」と、そこに搭載されている小型飛行機(名称不明)が登場するのみで、どちらも原作に同じものはありません。小型飛行機はドラえもんがゴーグルをかけて操縦しているので「フェザープレーン」「フェザーゴーグル」と共通点はありますが、今回の小型飛行機は別ものに見えます。デザインが違う。速度も速い、そして「背中に小さな状態で背負っていて必要に応じて乗れるサイズに大きくなる」というギミックがあるのでこれもオリジナルひみつ道具のひとつと思われます。
全く参考短編が無いパターン「宇宙英雄記」とかに近いのかもしれません。

長編元ネタ:「雲の王国」と関連付けする事はできるけど、おそらく無関係。
リメイクではないので大長編からの引用は無いと思ってますが、「空に浮かぶ理想的な世界」という意味では「雲の王国」の天上世界が近く、もしかしたら「新恐竜」のように過去の大長編をモデルにしながら話としてはほぼ新作というパターンも可能性としては残っています。タイムトラベル要素が確認できたりしてるので、現代が舞台の雲の王国とは明らかに違うわけですが…どうなるのでしょう。
一応雲の王国から引っ張るとしたら、雲の王国は遥か昔に「白い王」という地上に住む人間が、戦争に追われ山に避難した時に浮かぶ雲に乗り天上世界ができたという神話が作中で説明されます。この神話の時代をベースにするならタイムトラベルで説明はできます。もしくは、天上人はエンディングで一旦地球を離れ移民するのですが、地球環境が回復したら帰ってくるとも言っています。なので「地球環境が回復して天上人が帰ってきた未来」という憶測もできますが、正直何十年も前の映画の設定をつなげてくるような続編的なマニアックな話は今まで無いので、やはり無関係な一本になるのではないかと思います。

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