2025年5月31日放送のドラえもん「あの猫(こ)に会いタイ」はオリジナルエピソードで、ドラえもん達がタイに行って色々する話でした。この話の内容が、約1年前に少し話題になったニュース「タイではドラえもんを雨乞いの儀式に使う」を着想ネタにしてるのでは?と思ったのでその事をメモしておきます。
「あの猫(こ)に会いタイ」あらすじと注目ポイント
今回のポイントを重点的に書くと下記のようなあらすじです。
スネ夫がタイ旅行の自慢をしていると、記念写真に一匹のメス猫が写っていた。それを見たドラえもんは一目惚れしタイまで会いに行く。ついに出会えた猫の名はマレと言ったが、なぜか多くの猫と共に檻に閉じ込められていた。現地の少年少女によると、最近雨不足で作物が育たず雨乞いの儀式に猫が必要で、本物の猫の鳴き声を使いたくて捕獲していたのだと言う。
それを聞いたドラえもんは、自らの頭に作り物の耳をつけて本当の猫のように振る舞いドラえもん自らが儀式に参加する。そしてマレや現地の猫達と一緒に鳴き声をあげながら、お天気ボックスを使ってこっそり雨を降らせる。
現地の人は儀式が成功したと思い込み、マレや猫達は開放されてめでたし。
ポイントは「ドラえもんがタイの雨乞い儀式に参加する」という部分で、これが以前SNSで話題になったニュースを思い出させる内容でした。下記に記します。
これが着想元?本当にあるタイのドラえもん雨乞い儀式
2024年4~5月にニュースになりSNSでも話題になった「へーナーンメーオ」という伝統儀式の話があり、記事にはざっくりこんな感じに書かれています。
「ヘーナーンメーオ(Hae Nang Meaw)」
タイの伝統的な雨乞い儀式で、猫をかごに入れて練り歩くというもの。猫は水を嫌う事から、水に濡れた時の鳴き声が雨を呼ぶと考えられる。
近年は動物保護に配慮するため、ドラえもんなど猫の人形で代用している。
このように、本当に雨乞いの儀式にドラえもん人形が使われております。今回のアニメもこれに似た感じの儀式のシーンが描かれていました。
また当時のX(Twitter)では何十万いいねがつくようなポストもあり、バズってました。↓
この面白文化はもう少し古い時期からあったようで、ネットを調べると2015年の時点でもドラえもん人形を使った雨乞いの儀式の記事↓がありましたので、単なる一過性のネタというよりは現地ではもう定番の状態になっているのかもしれません。それに加えて2024年にSNSで日本で再度話題になったので、それを着想元にしたという可能性はありそうな話だな…という感じはしますね。
なぜ急にタイ?ちょうど今やっているイベントとのコラボっぽい
通常のドラえもんはご近所で話を回す事が多くオリジナル話でもこういうグローバルな話はスペシャル回くらいでしかやらないのですが、今回は15分の短編として作られています。またタイの文化を紹介するような要素も強く、少しPRチックな内容でした。
なぜこれをやったのかは謎ですが、放送後に現在タイで開催中の展覧会「100% ドラえもん&フレンズ ツアー in タイランド」の紹介もしていました。↓。このイベントにちなんだコラボ的な話として作ったという感じなのかもしれませんね。
また近年のドラえもんはたまに海外ネタを実施して、2024年12月31日にはスペインを舞台にした「年越しはスペインで」をやったり、「ドラえもんペラペラ講座」という外国語音声のドラえもんを紹介するミニコーナーを実施し、映画ドラえもんのび太の絵世界物語がイタリアをモチーフにしているという事でイタリア語講座をしたりと、そういう事があるのでもしかしたら今後もちょくちょく海外シリーズやるのかもしれませんね。楽しみです。
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