次の映画ドラえもんリメイク作が何か大予想!関係者も明かす本命作品から、最困難まで全10作リメイク順も予想解説。

ドラえもん映画は定期的にリメイクされていますが、現時点ではF先生原作17本中10本がまだリメイクされていません。次にリメイクされるのはどの作品か?関係者の言葉からわかっている事と個人的な考察からリメイク順序を大予想したいと思います。

超独断 リメイク可能性ランクマップ

最初に結論。有望度を独断でまとめたマップです。右上にあるほどリメイク有望です。順位は後述します。

評価軸はyahoo映画のレビュー値を参考にしていますが、各種理由で個人的な補正をかけています。
王道軸は、定番の手堅い要素(冒険のワクワク、ゲストとの感動、敵倒すスカッと)を数値化したもの(後述)ですが、個人的な判定です。
やはりリメイク済の作品は高い位置にいますね。この2軸以外にも、関係者の言葉や具体的な内容、特殊条件などを加味しランキング予想していきます。全作品それぞれの詳細個別記事もありますので合わせてぜひ読んで下さい。

 




リメイク有望ゾーン。1位は関係者の証言もあるこれ!

1、2位は「製作者もリメイクのタイミングを狙っている」くらいの有望度だと思います。

1位:のび太の海底鬼岩城(一度リメイク化の話が出た)

・2021年の映画候補の時に、海底鬼岩城の話があった。
・ファン人気も高く、王道構成を形作った初期作品で安定的。
・感動要素もあり、現代のファミリー映画に求められる要素も十分。

決め手は「2021年に映画化の話があった」です。結局その時は宇宙小戦争が選ばれたのですが、それくらいこの作品は関係者の中で有力候補に上がっているという事です。客観的に見ても人気、王道展開、感動要素とリメイクに有利な要素が満載です。(↓詳細はこちら)

2位:のび太とアニマル惑星(特殊なわさドラ版もすでにある)

・2008、2017年にわさび声で舞台版が作られており、現代リメイクできる事を証明している。
・話は王道展開で、否定材料が少ない。
・環境問題というテーマは好みが別れる。説教臭さはアレンジが必要

舞台版という特殊なリメイク作を持つ作品で、その人気を思うに本家リメイクも狙えると思ってます。
残りストック少なくなってきた王道展開の一本で、完成度の高い作品だと思います。テーマ性の強さは好みの分かれる所ですが説教臭さをうまく抑えられれば良作になると思います。(↓詳細はこちら)

リメイクの可能性「中」の作品達

このあたりは「やるかもしれないけど、条件が整ったら」というレベルで、新作の方が優先されそうな作品群だと思っています。一応順位を付けましたが、この辺りの順位は前後してもおかしくないという感じです。

3位:のび太とブリキの迷宮(テーマ性がドラえもんらしい)

・テーマ性がドラえもんの根幹「道具に頼らずのび太が一人前になる」
・機械に隷属する人間、機械との付き合い方というのは現代に描く価値あり。
・テーマを突き詰めると道具やドラえもんが活躍できないのでドラえもん映画らしくなくなる。

話の完成度は中の上という感じですが、「道具に頼らず自立するのび太」というドラえもん根幹テーマと、機械に頼ってダメになった星の対比が魅力的で、このテーマを大幅に改修しうまく料理すれば傑作に化けるタイトルなのではと思っています。一方で「機械でダメになった星」が舞台なので安易に道具を使いにくい作風はドラえもん映画に期待する部分と相反し扱いの難しい作品でもあります。個人的にはリメイクを最も望む作品です。

4位:のび太と夢幻三剣士(舞台設定が魅力、中身は歪みあり)

・剣と魔法の世界は他にない舞台設定。しかも一般的にも人気の舞台。
・夢世界のマルチゲームは、メタバース、VRが普及した現代で改めて描くと面白そう。
・作者が途中で路線変更したため話につじつま合わない部分あり要改変。

F先生の当初想定のプランから変更した事で前半後半でギクシャクしている部分もあり作品の完成度が高いわけではないのですが、剣と魔法の世界という舞台や夢世界でもう一つの自分が成長するという物語は描き甲斐のある内容で大幅改変でリメイクして欲しい一本です。
(↓詳しくはこちら)

5位:のび太と銀河超特急(エンタメ特化型作品)

・思いっきりエンタメ路線に振った楽しい作品。
・のび太がかっこよく見せ場が多い。
・感動ゲスト要員が不在で、話の舞台もバラバラ。

F先生曰く「賑やかな作品」です。王道展開で楽しいのですが感動ゲスト要員がなく、途中の星々の下りも「単発の楽しいネタ」という感じで映画としての連続性に欠けます。
エンタメ特化ならばリメイクを使わなくとも新作オリジナルでも作りやすいため、これを選ぶ積極的な理由に欠ける、という印象です。

6位:のび太のドラビアンナイト

・砂漠の中東世界は他にない舞台で、過酷な旅は他にない魅力。
・王道構成でありながらしずかちゃん救出という最初から緊張感のある展開。ただ後半失速。
・ゲストも敵キャラも地味で、スケール感は小さい。

王道展開ではあるのですが、全体的に地味です。舞台も現実世界、敵も小悪党、ゲストもおじいちゃん。しかもドラえもんの道具を失って旅するので、過酷さには見どころがあるもののドラえもん映画に期待する道具の楽しさに溢れるシーンは少ないです。

 




リメイク困難作品

この辺りの作品は、様々な理由で「リメイクはされないだろうな」という作品群です。面白さだけではなく、特殊な理由でリメイク障壁がある作品もあります。

7位:のび太と雲の王国(評価は高いけど特殊な障壁が多数ある)

・評価は高い。環境問題に、武力の抑止力など大人向けの設定多い。
・映画化の前に短編やる必要があるがまだない。キー坊やモア等他の映画でやっちゃってる。
・大洪水のシーンが描きにくい。

作品評価は高いのに、障壁要素が多くてリメイクが難しいという珍しい一作です。大洪水以外にも細かいものを挙げると本当に難しいポジションだなと思う作品です。一方で人気作なので条件を乗り越えてやって欲しい作品です。(↓詳細はこちら)

8位:竜の騎士(大津波がある上、新恐竜と被る)

・作品自体に敵がいなくて、隕石衝突後の事後処理で盛り上がり要素が少ない
・大津波のシーンがあり描きづらい。
・のび太の新恐竜の後半と展開がかなり似ている(流用した?)

今作は悪を倒すようなものではなく、地底世界の謎に迫っていくような作品で王道構成からは外れている作品です。しかも隕石を止めるのではなく結局衝突した世界の事後処理という感じで全体的にスカッとしない作品です。大津波などの要素もあるためリメイク難しそうです。(のび太の新恐竜に吸収されたという解釈もできます)(↓詳細はこちら)

9位:ねじ巻き都市冒険記(F先生急逝で完成度に難、遺作ゆえ扱いに慎重)

・F先生の意志を伝えたかのような「種まく者」は遺作らしい内容で思い深い。
・F先生が途中で亡くなったため、残されたアイデアで作った後半は完成度に難あり。
・種まく者の意志を考えると、再作成するより新作を作るべき

今作はF先生の遺作です。半分も描いていない状態で亡くなったので未完の作品とも言えます。監督らがあらすじや結末をおおまかに聞いていたので残されたメモと組み合わせて完成させてはいるのですが、やはり後半の完成度は高くありません。
しかもF先生の存命中最後のメッセージや、それを象徴したかのような「種まく者」等の設定を考えると「これをリメイクしているくらいなら新作で喜ばせてほしい」と言う声が聞こえてきそうで、これをリメイクする事は難しいのかなと思います。(↓詳細はこちら)

10位:のび太の創世日記(最大の変化球作品。人気は低い)

・ずっと歴史を観察する話。舞台がすぐ変わりゲストの交流もほぼ無い。
・イザコザは新地球人と昆虫人によるもので、のび太達に直接の危機はなく緊迫感がない。
・一般的な評価も低い。

最も特殊構成の意欲作で、宇宙レベルの壮大な話ではあるのですがやっている事は各時代の小事件を観察し人知れず小さな手助けをする内容のため冒険感も交流も無くハラハラも感動も極端に少ないです。ドラえもんの可能性の地平を広げてくれた一本ではありますが、F先生もうまくいかなかった事を認めた発言を残しています。

 




番外編:のび太のパラレル西遊記

基本的にはF先生が漫画原作を描いた作品だけがリメイク対象と考えているので今作は対象外と考えているのですが、脚本を書いてないにせよ、存命中の作品であり西遊記というアイデアはF先生自身によるものであったり内容確認の打合せには参加している等の要素もあり、没後のオリジナル作品とで同列には語れない特殊な一本です。立ち位置を抜きにすると内容は面白いので、もしかしたらワンチャンあるのかも…という予想です。

参考情報、リメイクに選ばれる条件とは何か。

世間の高評価作はやはりリメイクされてきている。

世間一般の評価について、一番レビュー件数が多かったyahoo映画のドラえもん映画評価を参考にするとリメイク済作品は評価も高めです。今後のリメイク候補にも概ね参考になると思います。

王道的な内容ほどリメイクされやすい。

ドラえもん映画の定番パターンは「異世界に冒険に行き、ゲストと交流し、敵を倒す」で、これは「異世界冒険=ワクワク」「ゲストと交流=感動」「敵を倒す=スカッとする」と考えるとなるほどうまいバランスだと気付かされます。
マーケティング的な観点で見た場合、手堅さを確保したいはずでこの3要素の有無は重要と思えます。それらが各作品にどれくらい持っているかを独断で振ってみました。

タイトル異世界冒険ゲスト交流敵を倒すその他特殊要素王道指数
のび太の恐竜ゲストが人じゃない4.5
のび太の宇宙開拓史ジャイスネしずか低参加4
のび太の大魔境5
のび太の海底鬼岩城メインゲストは道具4.5
のび太の魔界大冒険5
のび太の宇宙小戦争5
のび太と鉄人兵団ゲストが敵3.5
のび太と竜の騎士敵不在(ゲストと敵対)2
のび太の日本誕生敵は他人が倒す4.5
のび太とアニマル惑星敵は他人が倒す4.5
のび太のドラビアンナイト敵はゲストが倒す3.5
のび太と雲の王国ゲストと敵対2.5
のび太とブリキの迷宮ドラえもん不在多め4
のび太と夢幻三剣士ゲストがしずか4
のび太の創世日記基本、傍観者1
のび太と銀河超特急4
のび太のねじ巻き都市冒険記2.5

動員数は参考レベル。リメイクの決め手にはなってなさそう

一般に動員数は人気のバロメータです。しかし動員数は中期作品の方が高いのにリメイクは初期作品を中心に進んでおり動員数を決め手にしている感じはありません。何十年も経過して十分な評価を受けた状態なので実評価を重視していると思います。

扱いにくい要素がないか。

当時はOKでも、今の時世的にやりにくい要素があるとリメイク障壁となります。例を挙げると、

・差別描写や古い価値観(ジェンダー等)
・地震、津波、放射能、ウィルスといった現実で進行中の深刻な厄災を想起させる物

差別描写などは当然避けるべきですが、だいたいは修正可能なものが多いです。
厄災の方はなかなかやっかいで、スペクタル大作としては巨悪と戦う、地球の危機を乗り越えるという見せ場が必須条件となってくるためどうしても災害や戦争の大破壊といった要素が絡みやすく、それが作品に深く絡んでいるやつ(竜の騎士の津波、雲の王国の大洪水など)は別災害に置き換えるのも簡単ではないため、これらは数あるリメイク候補の中から後回しにされる可能性は高いです。

「のび太の新恐竜」はリメイクなのか新作か?この登場が今後の突破口となるかも。

2020年の「のび太の新恐竜」制作側はこれを「完全オリジナルストーリー」と宣伝しており、リメイクではなく新作という立場を取っています。しかし製作者インタビュー等でものび太の恐竜が着想元である事は特に隠していません。完全新作というのは宣伝文句なだけで、実質的には半リメイク作品という立ち位置です。

リメイクでも完全新作でも無いこういう作品はジャンル的には「リ・イマジネーション」等とも呼ばれます。核となる要素だけ着想元として残し、残りはほぼ新作として再構築する方法です。

新恐竜が採用した「リ・イマジネーション方式」は、旧作活用の突破口となるかもしれません。旧作の中には、ネタとしては光っているのに物語がイマイチだったりなんからの障壁があってリメイクを困難にしている作品が結構あります。それらは今までのような単純リメイクは難しいかもしれないけど、光る部分だけ残し、残りの部分を大幅に作り直してリ・イマジネーションする事で日の目を見る事があるかもしれません。個人的には上記に挙げたランキングの「リメイク可能性 中」以下の作品はこっちの方式の方が向いていると思います。

リメイクやりきるには20年以上かかる。選ばれない作品は必ずある。

今のペースでリメイクが進むと全部作るのにどれだけの年数が必要か。現時点では(新恐竜をリメイク扱いと考えると)8作がリメイク、9作が新作なので、単純計算2.125年に1回のペースでリメイクが進みます。となると残り10作ある原作をこなすのは約21年後ということになります。
その時には全38作となり、大山ドラえもんよりも長く続いた状態です。
現在の感覚では永遠に放送が続くような気持ちにもなりますが、ドラえもんが20年後どうなっているかはわからないですし、大山ドラえもんが26年だった事を考えれば、それまでに再び大幅なキャスト更新等のリブートが入ってもおかしくはありません。リブートが入れば再々リメイクのループが始められるため、また人気作からこなす事になるでしょう。
こう考えると、リメイクされない作品は当然あると思います。

まとめ

独断でランキングを作りました。
最近はリメイクの頻度が落ちてきたので、個人的には残り3~4本くらいでリメイクは止まるのではと思っていますが、うれしいサプライズが起きてほしいと思っています。

 



(補足情報)

初期2作(宇宙開拓史、大魔境)のレビュー値について

宇宙開拓史、大魔境については「原作と違い改悪」という理由での低評価が目立ちます。確かに2、3は確かにアレンジが強く、大魔境はF先生も「私の世界を理解していない」と評した等もあり映画版としての評価が下がる要因です。それらはリメイク可否を決める原作の持つ評価とはいえないため、少し高く補正をかけています。
4作目以降は全て芝山努監督になり概ね原作に忠実な内容を描いているため、基本的には補正をかけていません。

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