ロジクールの静音マウス系としてM350、M350SがありますがこれらはUSB無線レシーバーの接続と、Bluetooth接続のどちらもサポートしています。私はノートパソコンのUSB端子を占拠したくないのと、いくら小型レシーバとはいえはみ出てるのはカバンに入れたりする時に邪魔なのでBluetooth接続を活用しています。しかしこの復旧接続の挙動(スリープの入り方、戻り方)はマウスの型番によって違いがあり、ストレスの多い仕様のやつもあったので自分の経験したものをまとめました。
Pebble M350 …一番反応が良い。電池持ちは一番悪い
Logicool Pebble M350のBluetooth接続時の挙動は下記です。スリープに入るタイミングと復旧について下記のような感じです。
1.触れずに約10~20秒経過するとスリープに入る。マウスを動かすと0.2秒ほどのラグで復旧。復旧前の移動量もしっかり反映される。
スローモーション(8倍)動画を取りました↑。最初の一振り(2~3秒目あたり)が復旧時の挙動で、マウスを左に動かしてるけどカーソルがすぐには反応せず、ちょっと遅れてマウスがワープしたように反応するいというのが見受けられると思います。その後は追従してます。
スリープか復旧のきっかけとなる最初の一振りが無効になるのではなく、ワープのように対応されるのが特徴的です。おそらくですが「マウスセンサー自体は即時反応しており移動量を記録している」「BT接続がスリープ状態なので復旧にコンマ秒かかるが、復旧後には移動量分の情報を送る」という仕様になっているのではないかと思います。動画フレームで数えるとざっくり0.19秒という所でしょうか。この復旧ラグ自体ほとんど気にならない上、ワープ対応なので期待する位置にカーソルがちゃんと来るためストレスはありません。また何時間も使わなかったとしてもこの復旧ラグなので常に快適です。
Pebble M350(海外版)…深いスリープ後からの回復が手間
2024年現在M350は国内では販売を終了しているため、海外の並行輸入品を購入した事があります。日本も海外もM350なら同じだろうと思ったら微妙に挙動が違いました。
違いはスリープに入ってからの挙動で、海外版は深いスリープがあり復旧の手間が多いです。
1.触れずに約10~20秒経過すると軽いスリープに入る。マウスを動かすと0.2秒ほどのラグで復旧。復旧前の移動量もしっかり反映される。
2.触れずに約10分経過すると深いスリープ。マウスをいくら動かしても復旧しない。クリックをすると1.5秒くらいで復旧する。移動量は反映されない。
2の挙動を動画(等倍)にしました↑。序盤はマウス動かしただけでは復旧しない状態、後半はクリックして復旧した状態です。これは海外版のみの仕様です。マウス押してから復旧するまでに1.5秒くらいかかってますね。移動量は記録されず1.5秒目からの挙動だけを反映しているように見えます。
確かにカバンに入れて移動する時などを考えるとクリックしない限りスリープ維持というのは電池持ちと誤動作防止の観点ではいいのかもしれません。しかし個人的にはちょっと電話やトイレから戻ってきて作業再開という感じの時にマウスが動かずクリックを必要とするのはストレスです。個人的にはこの仕様は不要です。(電池持ちは国内も海外も公称18ヶ月なので、なおさらです。)
M350は日本と海外でソフト的仕様が違うわけですが、ハード的には同じに思えるのでドライバー変更とかできないものか…と調べましたが、見当たりませんでした。ぐぬぬ…国内仕様にしたいのになあ。
なお、USB無線レシーバーUnifyingを使った場合も同等で、クリックしないと復活しない深いスリープの仕様が入ってます。復旧速度はかなり早いので少しマシですが。
Pebble M350s …電池持ちのためか、スリープ復帰のラグが気になる。
(先に言いますと、下記の仕様が耐えられずもう売ってしまったので動画などがないのですが、確かこうだったという記憶を書きます。)
M350の後継機種であるM350Sは、USB接続がUnifyingからLogi Boltに変わったのと、電池の持ちが24ヶ月に向上した点が異なります。
BT接続する上ではハード的に変わった所はありませんが、接続仕様で違いがありました。
1.触れずに約10~20秒経過すると軽いスリープ。マウスを動かすと復旧するが反応しない時間がM350よりかなり長い。(体感2~3倍)
このスリープからの復旧ラグの長さがかなり気になります。M350が約0.2秒の復旧ラグですが、M350Sは感覚的には0.6秒くらい復旧のラグ、という感じでしょうか。大した事ないように感じるかもしれませんが、10~20秒くらいでスリープに入るので、少し考えたりキー入力とか少し挟むだけでこのラグを経験する事になります。数時間の作業をすれば何十回もこのラグにぶち当たります。これはかなりストレスです。
M350の短い復旧ラグはこれがあるまで気づかなかったくらいで、意識して初めて認識したくらいの感じなのですがM350Sのは明らかに体感できるラグです。
たぶんこのあたりの制御が電池持ちに効いていて24ヶ月を実現しているのだと思いますが、数十円で買える単三電池1本を半年延命するためだけに毎日のラグのストレスを抱えるのは割に合わないと感じます。個人的には「無し」のマウスです。
USB無線レシーバーであるLogi Boltは今製品では別売りなので試してません。どうなるんだろう。
まとめ。USB使うならどれも大丈夫だけどBT使う時は国内版M350。
という事で各マウスの挙動をまとめました。個人的には電池は1年持つなら十分で、電池持ちのために日々の動作に悪影響与えるくらいならもっとスリープを弱めていいと思ってます。国内版M350が一番バランス良く、この仕様で続いてほしかったのですが最新のはやり過ぎ感があり本当に残念です。BT接続者は要検討です。せめてドライバーとかで変更できればいいんだけどなー。
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