「欲しいひみつ道具は?」ドラえもんファンの自分が思わず爆笑したKis-My-Ft2宮田俊哉の名回答を面接官モードで解説したい!

ドラえもんファンの私は、映画「新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊」の主題歌をアイドルグループKis-My-Ft2が担当すると聞いた時、当初はふーんという程度の興味でした。しかし彼らのインタビュー記事に一人異彩を放つメンバーがおりその回答内容に思わずうなった思い出について書きたいと思います。

「欲しいひみつ道具は?」という無茶ブリに多くが苦戦する中、一人見事な回答をするメンバーが。

2013年12月6日、ジャニーズ事務所のKis-My-Ft2(キスマイフットツー)がインタビューに答えていたのですが、そこで「欲しいひみつ道具は何ですか?」という質問が出ました。この質問、ドラえもんのインタビューでゲストが毎年聞かれる定番質問なのですが回答者泣かせの質問だと思っていて、シンプルだけど面白く答えるのが大変難しい質問なのです。本人の個性も出しつつドラえもん愛も感じる回答にするのはセンスが必要で、このフリにメンバー7人中4人は回答に苦戦する事になるのです。ここからはドラえもん面接官のモードで(笑)彼らの回答を評していきたいと思います。

インタビュアー:ひみつ道具で欲しいのは何ですか?

藤ヶ谷太輔:昔から、タケコプターで友達と空を飛ぶのに憧れます。
無難な回答ですが、急な質問ならこんな感じになるでしょう。まあ健闘してますが普通です。

二階堂高嗣:絶対「アンキパン」。あれがあれば、なんにでもなれる
ほどよい知名度の道具で、芝居や歌を覚えたいという意図も感じるのでアイドルらしさもあり良い回答ですが、理由の「なんにでもなれる」がアンキパンの効能とは言い難いよくわからない表現で、どう使いたいのかいまいち伝わらないのが勿体無い。

千賀健永:ポケットそのものがほしい。
全部の道具が欲しいという意味合いでしょうか。トンチが効いててそこは面白いですが、特定の道具ではないので本人の個性につながらない点は惜しい。またドラえもん面接官的にはポケットはそれ自体で1つの道具とカウントするので中身は含まれず単にすごい収納道具が欲しいと言う意味になります。

横尾渉:「取り寄せバック」です。何でも手に入るバックで、実は四次元ポケット並みにすごいんです。
これもチョイスは良いのですが「何でも手に入る、四次元ポケット並」という説明が適切でなく、この道具は遠くのものに手が届くだけなのでこれを「何でも手に入る」とすると泥棒のような使い方になってしまいます。
(※記事原文が「取り寄せバッ」ですが、本当は「とりよせバッ」です。これは本人、記者のどちらの間違いかは分かりません)

北山宏光:ほしくないものがない。
言っている意図はポケットと同じ「全部欲しい」ですね。道具が浮かばなかったのでしょうか、道具名の未回答は気の利いた回答とは言い難いです。

玉森裕太回答なし
インタビュー時間の都合でしょうか。状況がわからないので評価見送りです。

という事で、ほとんどのメンバーがケガする難しい質問だったわけですが、まあ仕方ないのです。彼らはドラえもん博士ではないのだから…と思ったらそんな中一人だけ異彩を放つ回答をするメンバーが!

宮田俊哉:「カラオケメイツ」歌っていると、後ろで踊って盛り上げてくれるロボットなんですが、1人カラオケのとき、連れていきたいです。

カラオケメイツ!原作で1回しか出てこない上に、話の脇にチョロっと出るだけのマイナーひみつ道具!この道具に特別な思い入れがなきゃこの回答は出てこないだろうチョイスにビジネス回答や受け売りではない信念、本気感を感じます。アイドルらしい道具でもありますし。
補足説明も上手く、マイナー道具を知らない人向けに的確かつ簡潔に説明し、さらに理由が一人カラオケに使うというオチでクスッともさせて一般人もアイドルファンも置いてけぼりにしない。これはドラえもん面接官も思わずうなるハイスコアの回答です!

他メンバーの回答具合を見るに事前準備のなかった質問のように思えるのですが、急にこれを即答したのだとしたらたいしたものです。

このキレの良い回答に「こいつ何者や」と興味が向き、がぜん彼らのドラえもん広報が気になるようになったのです。

上記のインタビューはネットのニュース記事として掲載された書き起こし文章の引用ですが、同内容は当時のニュース番組でも本人映像と音声を使って放送していて、その時は藤ヶ谷(タケコプター)と宮田(カラオケメイツ)だけが切り抜かれて使われてました。

3ヶ月後リベンジの機会で全員底上げする中、やはり宮田くんは己の道を行く

そして3ヶ月後、メンバーに再度チャンスが訪れます。2014年3月7日放送のドラえもんアニメ内のミニコーナーで、映画の宣伝を兼ねて各メンバーが再び好きなひみつ道具を答えるという枠が設けられます。今回は道具名を言うだけで理由説明はありません。彼らが新たにどう答えたかは下記になります。

藤ヶ谷太輔:「もしもボックス」
二階堂高嗣:「アンキパン」
千賀健永:「どこでもドア」

横尾渉:「着せ替えカメラ
北山宏光:「タイムマシン」
玉森裕太:「タケコプター

回答を磨いてきました。もしもボックスが万能系なのでキワどいですが減点要素はほぼ無くなり、無難ではありますが全員が及第ラインまで引き上げてきてます。この中では横尾くんがアイドルらしさと、映画に登場する道具の紹介を兼ねている点で少し得点高めです。

しかしそこにもう一人、宮田くんです。

宮田俊哉:「カラオケメイツ」

またカラオケメイツ!ブレない!強い!彼は本当にこれが好きなんだと言わんがばかりに貫いてきました。説明時間のない枠なので下手したら視聴者の子供ポカーンなわけですが、しかし回答をコロコロ変えては筋金入り感を表現できないわけで、彼が回答を一貫したのは正解な対応です。もしかしたら残り6人はそんなガチな宮田くんを貫かせるためにあえて無難な回答に揃えて、グループ全体としては子供達にもわかりすく楽しめるコーナーとして着地させるというグループの連帯芸だったのか?(さすがに考えすぎだと思いますが)

広告塔としての役割を十二分に果たしてくれました。少なくとも自分には強烈に。

この件以来、この宮田くんというアイドルが気になるようになりました。
映画の主題歌「光のシグナル」も内容に合った曲でよかったです。ですがそれ以上に広報的に彼らの起用は成功だったと思ってます。(少なくとも私には歌よりすごい印象を残していきました)

 



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