大山ドラ一人称が当初「俺」だったのか調査の補足記事。

別途書いた記事「大山ドラえもん一人称が当初「俺」だったのは本当なのか調べてみる。」の記事が長くなったので主流ではない部分を別記事に分けて整理しました。本編記事は推論に重要な要素に絞り、こちらは
「関係性は薄いけど補足になる情報」
「一人称に関するおまけ的なこぼれ話」
を載せています。本編記事を見た上で興味あれば御覧ください。

補足編

下記は、調査の中で信憑性を補足する情報だけど本文に組み込むには細かい(必要度が低い)から外したものです。主に「大山さんがドラえもんの台本をより丁寧化した」という趣旨の発言の補強情報です。

原作に「ドラえもんです」と名乗るシーンは無い。

大山ドラでは次回予告で毎回言うので圧倒的に耳馴染みのある「(ぼく)ドラえもんです。」という言い回しですが、調査の結果、原作ではドラえもんがそのようなセリフを言った事は一度も見つかりませんでした。
全話のセリフの中では唯一、「ドラえもんとドラミちゃん」の回でのび太が「それはうちのドラえもんです。」と言う形で登場しますが、ドラえもん自身が言うセリフは無いです。
作中セリフに限定した調査なので予告カットとかワンコーナーとかまでは調べきれていませんが、原作では通常セリフに入るレベルの定番さは無いという指標にはなるかなと思います。

またわさび版になってからは原則「ぼくの名前はドラえもん。」という感じで「です」をつけない自己紹介になっています。(全部は調べてないですが、基本的に耳にするのはそれです。)

元の台本は「ぼくドラえもん」だったのを「ぼくドラえもんです」と言う言い回しに大山さんのアドリブで変えた可能性の一つとして補完的に使える情報です。

原作も初期は「のび太くん」呼び。けど時期的には「のび太」期。

原作ドラえもんは基本のび太を呼び捨てにしますが、最初の数年は「のび太くん」と君付けで呼ぶのが基本の時期がありました。河井質店さんの非常に分かりやすいまとめを引用させてもらいます。↓

1977年から「のび太」呼びに移行してますので1979年からの大山ドラも台本的には「のび太」呼びで、それを大山さんが「のび太くん」にアドリブした可能性はあります。
一方、初期4話の「ノビタランド」「変身ビスケット」「アンキパン」「N・Sワッペン」は原作発表が1974年、1974年、1972年、1973年で「のび太くん」期の作品ではあります(原作同話の中でドラがのび太を呼ぶシーンは無いので判断不明)なので台本時点で「のび太くん」でもおかしくは無いです。
どちらの可能性もありますが、アニメ放送は設定をそれなりに揃えて制作するはずなので原作最新トレンドに合わせていたなら台本は「のび太」であったかもしれません。ただこれは推論にしかなりません。

なお面白いのは、1973年から放送開始の日テレ版ドラえもんは、原作では「のび太くん」期なのに、アニメでは「のび太」と呼び捨てにしていました。大山ドラと逆転現象が起きているのが不思議ですね。

のび太を「お前」呼びするドラ

「俺」発言と少し違いますが、大山さんの証言には初期台本でのび太を「お前」呼ばわりしていたというのもあります。これも俺発言と同じく勘違いか言葉の綾の可能性が高いと見ています。

大山:だから、ドラえもんとのび太の初対面のときも、「やあ、オマエがのび太か」なんて、絶対に言わないはずだと思ったの。
進藤:最初の台本では、セリフはそうなっていたんですか。
大山:そう。でも私は「ドラえもんは、こんなこと言わない」と思って、「こんにちは、ぼく、ドラえもんです」と言ったんです。

引用元:週刊アスキー・2005.10.14号」の対談記事「進藤晶子の『え、それってどういうこと?

こぼれ話編

ここからは、ドラえもんの一人称を調べていた際に見つけた面白いこぼれ話です。大山さんの証言の検証とは直接関係無い要素です。

超初期の半濁点の「ぽく」呼びドラ

原作のごく初期の段階では、ドラの一人称が半濁点の「く」だった事があります。(小学二、三、四年生の初期数回)それなりに登場するので誤植ではなく意図的と思われます。この頃のドラは「だ行」が「ら行」になる舌足らずな話し方したりもするので、初期の出来損ない感の強いドラのキャラ付けの試行錯誤だったのかもしれません。(河井質店さんに教えていただきました。ありがとうございます!)

また日テレ版ドラえもんの台本がオークションに出ていたのですが、第6話「キューピットで好き好き作戦の巻」のページが映っており、ドラえもんの一人称が「ぽく」と書かれている例があります。(他の話では濁点の「僕」なのでこれは色々と謎です。)

「おいら」呼びのドラ

日テレ版ドラえもんED「ドラえもんルンバ」の歌詞は「おいらツヨイ …ネコガタロボット」で、非常に珍しい「おいら」ドラえもんです。この作詞家横山陽一の別歌「あいしゅうのドラえもん」では「ネズミが苦手なだけど」になっているし、本編も「僕」なのでオイラだけ謎です。歌の語呂ですかね。

また原作「タヌ機」の回でドラが「おいらのともだちゃポンポコポンのポン」と言いますが、これは「証城寺のたぬき囃子」の歌詞を歌っているだけですのでノーカウントですね。その前のセリフは「そしてぼくはタヌキだ。」と言っており、ぼく呼びを守っています。

終わり

という事で、本編記事から外したけどせっかくなので載せたこぼれ話でした。本編記事も含め、関連する新情報が見つかれば更新していきます。もし新たな観点や情報お持ちでしたらぜひ教えてください。

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