2023年8月2日にDJI OSMO ACTION 4が発売されました。主な進化はセンサーサイズ拡大による暗所性能の大幅向上、最大水深の向上。
センサーサイズ向上は画質面でいいことづくめで思わず買いたくなるのですが、DJI OSMO ACTION3(なんなら2)の頃からある「静止画問題」は今回も解決していません。
結論から言うと「動画機としては最高に優秀。ただ静止画撮影は超おまけレベル」です。
それについて書きたいと思います。(3購入時に書いた不満点はこちら↓)
今回も写真の機能は何も変わらなかった。この路線は変わらないのかも
※追記:2023/9/7にファームウェアv01.02.06.10が出ましたが、やはり解決していません。
OSMO ACTION 4と3はソフト面は同じです。なので3にあったソフト的問題は4でも変わらず存在します。
写真の時は155°超広角が選択できない。
OSMO ACTION4は「155°超広角」という、ライバルGoproに勝る特徴があります。(Gopro hero 11は4:3 FOV148°)しかし、この155°超広角は動画撮影時のみ利用可能で、写真撮影ではなぜか使えません。「広角」「標準」しか選べません。広角は148°あたりの設定になっています。
せっかくのハード性能があるのに、ソフトで制限かけられている謎状態です。
これでは「片手に持って広い背景と自撮り写真」のような使い方をする際にせっかくの性能を活かしきれない。ソフト的に制限をかける理由が本当に分からない謎の仕様は今回も変わりませんでした。
連写撮影、インターバル撮影が無い
これも3から変わらずの仕様でOSMO ACTION 4は写真撮影がシングルショットのみ(ボタン1回で1枚の撮影)で、それ以外の撮影モードがありません。
一般的なカメラ(スマホはもちろん、初代Osmo action1やGoProも)にあるバースト撮影(ボタン1回で複数枚を連写)や、インターバル撮影(一定秒ごとに写真を連続で撮り続ける。)の機能をOSMO ACTION4は持っていません。
写真を撮る場合、たいていは複数枚撮ると思います。フロントモニタは小さいので自撮りする時はざっくりとした画角しか見えないですし、失敗写真のリスクを考えて多めに撮って後からベストショットを残す事が多いと思います。これがOSMO ACTION4ではできません。しかもボタン連打による連射の反応が良くない。スマホみたいにバシャバシャ押せるわけではなく2秒に1枚くらいの撮影しかできません。しかも防水仕様ゆえシャッターボタンが硬いので1ショット撮影だとブレやすいんですよね。また自撮り棒の場合はボタンに手が届きませんのでより致命的です。インターバル撮影にしておけば自撮り棒でも何枚か撮るというのは簡単なのですが、そういう事ができないのでシャッターチャンスを逃す辛い仕様です。
という事で、写真(静止画)撮影を主目的とした使い方というのが、OSMO ACTION4では致命的に不便で使えません。
本来ソフトで解決できるはずだけど、ファームアップにはもう期待できない。
上記の問題たち、写真に超広角の機能を実装するのは簡単そうだし、連写機能も初代には搭載されていたのですからファームウェアアップデートで対応できるような内容ばかりです。
しかし、もうDJIはこのシリーズを動画特化として扱おうとしているのかなと思えます。この静止画冷遇の仕様は実はDJI ACTION 2(2021年10月発売)から同じで、ずっと更新されていません。
OSMO ACTION1にだけはあった機能なのでいつかはと期待してましたが、2からこの機能が無くなり、3,4と進んでも更新されない現状を考えると、これはもう静止画に力を入れないという方針なのかなと思います。(それでも超広角を制限するのは理解できない謎仕様ですが)
という事で、写真メインで使っている自分はOSMO ACTION 4の購入は見送りたいと思います。ハード的には自分の一番望む構成だったのですが、私のような静止画主体のユーザというのはニッチなのかもしれません。GOproであればその辺の写真目的の機能も全てあるのでhero12が発売したらそっちを検討しようかなと思います。でも本当はOSMO ACTION4にこの仕様つけてほしかった!
コメント
バースト撮影やインターバル撮影ですがタイムラプスで代用することは出来ないでしょうか
デフォルト設定ではタイムラプスの画像が一枚ずつ保存されることはないが設定変更で
オリジナル画像1枚づつとタイムラプス動画の両方を保存できるという
記事を他で見かけて気になってます
コメントありがとうございます。
確かにタイムラプスに写真を同時に残す設定があり、いくらか代用が効きます。
ただ制限があり
・画角は16:9に固定されていて、4:3センサーをフルに使った広い写真は残せない。
・こちらも155°超広角は使えず、「広角」「標準」しか設定できない。
・本体でのプレビューやスマホアプリで確認できるのは動画だけ。jpgはPCを使い直接SDカードにアクセスするしかない。
となってます。
このような画角面や手間の制限が許容できるなら代用できますが、スペックを全て引き出した使い方にはならないので注意が必要です。
画角を活かした連続写真を得るなら、動画で撮影して後で別ソフトで抜き出すしか無さそうです。
OSMO ACTION3の時にその辺の記事も書いたのでよければご参照頂けると幸いです。
https://nokikero.com/dji-osmo-action3-photo-weekpoint/
返信ありがとうございます
詳しい内容で大変参考になりました
タイムラプスの静止画(jpg)をプレビュー等で確認できないのは
普段使いするには厳しい制約になりそうですね
事前に知れて良かったです
記事の方も拝見させて頂きますね