ドラえもんが青い理由、こぼれ話編。

以前書いた記事「ドラえもんが青い理由を全4種(+α)紹介」について、主要な説明からはみ出したこぼれ話的な内容を別記事にしました。まずは本編記事を読んで頂き、興味があればこのページもご覧ください。

はみ出し理由:青ペンキをかぶったから(ギャグ描写)

正式な理由とは別のギャグ理由として、「青ペンキをかぶったから」という設定が登場したことがあります。
コロコロ1978年7月号「ドラえもん百科」はドラえもんが青い理由の「耳を失ったショックで青ざめた」と言う有名設定が初登場した回ですが、それと一緒に「青ペンキを、間違えて頭からかぶったのでは決して無いのです」という説明と青ペンキをかぶっているドラえもんのコマが描かれます。そのアニメ化版である1980/1/2放送「ドラえもん びっくり全百科」でも登場し、のび太が「転んで青ペンキをかぶったから(紐に足をひっかけてペンキをこぼす)」と説明するとドラえもんに訂正されるシーンがあります。どちらも「そんな訳無い」と言うギャグシーンですので、これは正式理由ではないですが、公式ライセンスの範囲で描かれた事例として紹介します。

はみ出し理由:あれは涙の色(比喩表現)

これもまたコロコロ1978年7月号「ドラえもん百科」からですが、ドラえもんがショックで青ざめたという説明の後に「悲しい過去を背負い(中略)あのドラえもんの青はなみだの色なのです」という詩的な説明が添えられます。またそのアニメ化版である1980/1/2放送「ドラえもん びっくり全百科」で も「ドラえもんのあの青は、涙の色なのです」というナレーションが入ります。
これはあくまで比喩的な表現で、実際に涙で着色されたという意味ではないので正式理由にはなりませんが、こういうのもあるという事例です。

メッキと説明されるけど、実は卵とじ。

映画「2112年ドラえもん誕生」では、ドラえもんの黄色はメッキだという説明セリフがあります。しかし冒頭の製造工程のシーンでは、青い地金(?)の上に生卵を乗せて、それを圧着させると黄色くなると言う描写があります。卵のコーティングで黄色くなっている(オムライスみたいな状態)という衝撃的な描写です。さすがに本当の卵で何年も皮膜するのは無理そうですし、メッキの厳密な定義は金属被膜の事を指すので、あれは生卵に見える謎の超金属なのかもしれません。

涙で塗装が溶けたわけでは無い。

泣いてメッキが剥げた所を「涙で塗装が(水溶性塗料のように)溶けたから」と理解している人が一定数いるように思われますが、これは不正確です。
「2112年ドラえもん誕生」の描写はドラえもんが大泣きして震えメッキが剥げて青くなるシーンがあるし、セリフとしても「振動でメッキが剥がれる」とあるのでそれが正しいです。メッキは金属被膜の事なので涙では溶け出しません。
しかし誤解するのも分からなくもないという印象はありまして、「泣くと振動する」というのがピンと来ないというのが誤解の元なのかなと思います。泣いた時のひきつけ=振動という事なのでしょうが、悲劇の素で加速したとしてもメッキを剥がす程の振動(高周波振動的)にはならんやろという感じはありますね。
映画版の青い理由を丁寧に説明しようとすると「悲劇の素云々、デンコーセッカ云々…」と長い説明になるので、省略して「泣いて、メッキが剥がれた」と説明されることが多いです(公式でもドラヂオ等はそう説明)。「泣く」と「メッキが剥げる」の関係性の間に振動を類推するのは難しく、脳内補完して「涙で溶け落ちた」と勘違いするのかなと思います。という事で思わず作ってしまいそうな設定ではありますが、涙が塗装を落とす描写がされた事はなく、これは誤解です。

雑誌の都合で青くなったという説明の補足。

ドラえもんというキャラが青に設定された理由として「雑誌の配色の都合で黄と赤が使われていたから、空いていた青を使った」と言う説明があります。
F先生本人の発言なので間違いはないのでしょうが、「青以外が使えなかった」という程でも無いようで、同じ状況下(学年誌連載)で始まったF作品は多数ありますが様々な色の主人公がいます。「バケルくん(赤青黄3色)」「ジャングル黒べえ(黒)」「モッコロくん(緑)」「バウバウ大臣(オレンジとピンク)」「ロケットけんちゃん(メインのロケットが赤)」で、確かに赤や黄は積極的には使っていない感じですが、完全に避けているわけでも無いようです。まあ結果的にうまくいった理由って事なのかもしれません。

まとめ

という事で、細かなこぼれ話でした。もしかしたらこういう正式とは異なる冗談描写は他にもあるかもしれないので、また見つかったら更新していきたいと思います。もし何かこぼれ話を知っている方いましたら是非教えてください。

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コメント

  1. レサレサ より:

    他の漫画のうち、モノクロのサンデーが本家の連中(Q太郎など)は元々色で書き分けを想定しないので少々事情が違いませんかね?

    個人的には藤子先生が『パーマン』(こいつは学年誌の方がわずかに早いのでサンデー本家か微妙ですが)で基本的に同じ格好で色分け以外描き分け困難なパーマン達を、線画だけで書き分けたセンスはすごいと思います。
    逆に『キテレツ大百科』はカラーページでコロ助の色がおかしいのは何とかならんかったのかと。
    (原作のコロ助は顔が斜線、胴体が輪郭のみで「顔の方が胴体より濃い(暗い)色」という演出なのにカラー表紙だと顔がピンクで胴が茶色、「アニメでは色が違う」ならまだ分かるんですが…。)

    • ノキケロ より:

      コメントありがとうございます。
      確かにオバQは学年誌のカラー条件で考えるのは不正確ですね。
      この辺、ドラえもんと同条件のものに絞った方が良さそうなので整理修正したいと思います。視点ありがとうございます。
      パーマンとかウメ星デンカとかは若干悩ましい所なので、どう整理するか考えてみます。

      確かにコロ助が斜線付きなのは不思議ですね。ほぼドラえもんカラーですもんね。

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