ドラえもん雲の王国のゲスト(ホイやキー坊)に当時のキッズはついてこれたのか?調べる。

「映画ドラえもん のび太と雲の王国」は、他のドラ映画と異なる特徴として短編エピソードに登場したゲストキャラクター達(モア、ホイ、キー坊)をドラ達が見知っている状態で話が進み、特定エピソードの事前知識を要します(知っている事で面白さが増す構成です)。
しかしどれも8年以上前のキャラで、メインのキッズ層が知っていて当然とするにはハードルが高そうな状況です。当時の人はどう見たのか?再放送とかフォローあったのか?を考えます。先に結論を書くと「コミックス読んでる人だけ付いてこれるストロングスタイル」だったのではという内容です。

前提。ゲストの話は8年以上前だし初出に触れた層は狭い。

雲の王国のゲストキャラ達が登場する原作がいつどこで掲載されたかは下記です。

タイトル掲載誌と月
モアよドードーよ永遠に(掲載時は「「絶滅した動物の楽園を作ろう…」)「小学六年生」1978年11月号
さらばキー坊「小学四年生」1984年4月号
ドンジャラ村のホイ「コロコロコミック」1984年7月

映画上映年(1992年3月)と比較するとホイとキー坊は8年前、モアは14年前という古さです。さらに小学◯年生という学年誌はその学年しか購入しない雑誌なので、その時小4や小6の人しかほぼ読まない状態です。さすがにこれ読んだ前提という事はないだろうから、どういう形でキッズは事前知識をつけたのか、または知らなかったのかを考えます。

てんコミを読んでいれば知っている。

一番基本的な手段は「てんとう虫コミックスのドラえもんを読んで知っている」です。
すでに各話収録の単行本は販売していました。

タイトルてんコミ巻数、初版発行
モアよドードーよ永遠に7巻1979年7月25日
さらばキー坊33巻1985年6月25日
ドンジャラ村のホイ35巻1986年1月25日

単行本は雑誌と違っていつでも買う事ができるので、知識を持って映画を見た層は単行本層が多かったのかなと思います。またFFランドなどの派生単行本もあったのでそれで知る人もいたと思います。
ちなみに私も当時は小さかったですが上映時に「モア!ホイ!キー坊だ!」って知識のある状態で見た記憶があり、それは多分てんコミを持っていたので知っていたのだと思います。
ただドラえもんはライトファンも多い国民的アニメだから映画館に来る子供が単行本履修済とは限らず、この条件を満たす人が支配的にいるという感じではないのかなとも思います。

アニメ放送での登場を調べる。初回は8年以上前、再放送も2~3年前。

ライトファンの多くはアニメのみ見ます。アニメ放送で事前知識をつけた人がどれくらいいそうかも考えます。レギュラー放送(スペシャル含む)での放送時期は下記です。

タイトル放送日
モアよドードーよ永遠に1981年4月1日(初回放送)
1984年4月6日(再放送)
1990年12月31日(再放送)
さらばキー坊1984年4月6日(初回放送)
1989年1月6日(再放送)
ドンジャラ村のホイ1984年8月10日(初回放送)
1989年4月7日(再放送)

アニメというメディアは漫画より視聴母数が多いのでこれで知っていた人は相当数いるだろうけど、最新の再放送でも上映の2~3年前で、コミックスと違って1回逃せばそれっきりだし、小学生低学年くらいだと2~3年前は見ていない人も多そうで、取りこぼした人もまあまあいる気がします。
(なお私もアニメの事前記憶があるので、たぶん再放送とか見ていたのだと思います)

当時はソフト化(VHS化)はまだっぽい。

VHSソフト化されていてレンタルとかで見ていた層がいるかも調べましたが該当作のVHS化は当時まだなかったようなので、この層はいなさそうです。

タイトルVHS発売日
モアよドードーよ永遠に無し
さらばキー坊1999年03月 季刊テレビ版 ドラえもんスペシャル 春の号②
ドンジャラ村のホイ1999年6月17日 季刊テレビ版 ドラえもんスペシャル 夏の号①

専用の事前周知があったか?(たぶん無い。)

最近だと公式が丁寧に事前周知企画(関連テーマ、登場道具などを事前放送に組み込む)がありますが、そういうのが当時あったかも考えてみます。結論としては「無さそう」としています。

当時の制作体制的に、事前周知の余裕はなさそう。

当時の制作体制はすごい自転車操業で、F先生が原作漫画を夏頃(今作は10月号)から描き始め、年度末に完結(今作は3月号)します。映画も3月までに完成させる必要がありますが、概要は事前に伝えられているものの、漫画やネームとして出来上がった所から映画も作り始めて追いかけるように完成させるという状況だったそうです。この状況でモアとホイは中盤、キー坊は最終回で登場するキャラなので、キー坊登場が確定的になったタイミングで、今作特有のイレギュラー対応である短編ゲストのために事前周知の企画(再放送、再掲載)をしようにも編成としてギリギリすぎるので、そんな余裕はなかったのではなかったと想像します。ですが一応枠っぽい存在を消去法で確認しておこうと思います↓。

特殊再放送の可能性(低い)

レギュラー放送(金曜19時や特番)での直前放送は無いようですが、僅かな可能性として別枠の再放送も考えます。
近年はドラ映画の上映前に関連話を別枠で再放送する事があります。例えば2012年「のび太と奇跡の島」に合わせて関連話を日曜朝6時に再放送した「アニマルセレクション」や、youtube時代も海底鬼岩城に合わせて関連話をまとめた配信「ひみつ道具セレクション」など。その手のプロモーションが当時もあったかを考えます。
ただ当時のテレビ欄の情報を網羅的に調べる方法が見つからず、ざっと検索する事しかできていないですが、たぶんこういう放送は無さそう…と想像しています。(情報募集中)
ちなみにモア、ホイ、キー坊全て20分級の中編ですので、もしやる場合は1時間30分枠が必要です。(全部やる必要はないですが)けっこう大変なので無さそうな気はします。

コロコロとかで直前に載った可能性(低い)

コロコロコミックはドラえもんの既存エピソードの再収録をするのが基本パターンなのでそこで上映前の時期に掲載したかも考えます。
上映直前時期(1991年10月~1992年3月号)はそもそも雲の王国の原作漫画(と絵物語)が連載している状態で短編再収録はお休み中です。その前の19991年3月~9月は再収録時期ですが、連載前の段階だから想定できていないだろうし周知にしても早すぎます。他にも学年誌とか別冊誌みたいなのも枠としては考えられますが…未調査です。(情報募集中)

まとめ。当時の状況はコミックスに任せたストロングスタイルと想像。

最初の問い「当時のキッズは短編ゲストの知識を持って見れたのか?」については「公式による直前プロモーションはたぶん無い。だから各々のドラ知識にかかっているが、キッズ層が直近アクセスできる情報はコミックスで該当話を読むか、2~3年前の再放送を見たかくらいしかない。それを満たした人だけがゲスト知識を持って楽しめた」という感じななのかなと想像します。
友達の家で読んだとかそういうのも含めればそこそこ多かったのかもしれません。
映画本編はゲスト登場の所で丁寧に回想映像入れてくれる親切設計なので知らなくとも誰でも問題なく楽しめますが、知識を持って楽しめた人はそれくらいの幅という感じかなと。
ちゃんと映画内で説明はありますが、ドラとのび太がやってきた環境保全の積み重ねが世界を救ったという部分を思い出深く見れたという経験ができた人は幸運な体験者だと思います(私は無事それを経験できました)。

終わりに

という事で、自分の直感や当時の記憶としては「たぶん事前周知なんて無かったよな?」という感じだし、調べた限りではその通りなのですが、悪魔の証明な上に、調べきれてない部分(コロコロの連載、再放送のテレビ欄…)があるので、全部の外堀を埋めた証明まではできない状態という位置づけです。
もしコロコロや再放送などの外堀を埋める情報を知っている方、または「ここでやってたよ!」という情報や絞り込み方などお持ちの方はぜひご指摘ください。

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