ドラえもん のび太と夢幻三剣士のメイン道具「気ままに夢見る機」は好きな夢を見られる道具という説明です。夢を見るには夢カセットを使うのでビデオプレイヤーのようでもありゲーム機のようでもあります。あれは経験として何に近いのかを考えてみます。
動画(体感映像作品)なのか?
この道具「気ままに夢見る機」は夢カセットと呼ばれるコンテンツを読み込ませて使うのですが、ジャンルは「SF、アクション、学園物…」のように多数存在し、具体的な作品として
バームクーヘンマン(アンパンマン的なやつ)
ジュラシックプラネット(ジュラシックパークとSF合わせたようなやつ)
アトランチス最後の日(スペクタル巨編)
が登場します。
全体的に映画やアニメをモチーフにしているので、これだけ見ると映像作品のラインナップに思えます。
また夢カセットは早送りできるのですが、その際に「テープを早回しして」と言っているので、カセットテープ的な媒体のようです。これは当時定番のVHSビデオテープ等と同じなので映像作品の印象があります。
となると「すごい4DX映画」みたいな感じで固定の話を受動的に体験するものっぽく思えます。主役の行動がインタラクティブな影響を与えないタイプのものなのかも。
ゲームなのか?
一方で、ゲーム的であるという描写もあります。
特注タイトル「夢幻三剣士」はドラクエ的な世界観なので、他のカセット達に比べると映画よりゲームを元ネタにしている感じがあります(ハイファンタジー映画も当時無いわけではないですが)。
夢見る機のコンテンツが終了すると「DREAM OVER」という表示が出ます。これはGAME OVERを意識したものだと思いますのでゲーム的です。
また夢幻三剣士の物語の途中には「竜を殺して血を入手する」というクエストがありますがのび太は竜を殺さない選択をします。選択分岐的なものっぽいので物語への介入要素がありそう。
また「カセット」という言葉は当時はファミコン等のカートリッジを意味する事が多く、半導体カセットのようなものを想定していたとしたらゲームですね(のび太は「テープを早回し」と言ってますが時代的な語彙でそう言ったにすぎず実際はテープじゃないかも…という解釈)。
なにより作中でドラえもんが「教育的なためになるゲームだ」とハッキリ言っているので、少なくとも特注作品である「夢幻三剣士」は確実にゲーム的なものと言えます。五感も感じるフルダイブのVRゲームという感じでしょうか。
結局どっち?
結局どっちなのかはよく分からないのですが、少なくとも「夢幻三剣士」はゲームで間違いないです。だから他のカセットも全部ゲームかもしれないし、夢幻三剣士だけが特注作品で他のタイトルは体感映像作品に近いものという感じに棲み分けされている可能性もあります。
そもそもこの道具は「好きな夢を見れる」ですので動画でもゲームでも無く「夢」と言う独自体験という理解が正しいのかもしれません。夢って完全操作している感じもないけど完全受動って感じもしないので、そんな感じなのかもしれませんね。
きっかけは「海底鬼岩城4D」。実質「アトランチス最後の日」
ちなみにこの記事を思い立ったのは、今年上映する映画「新・のび太の海底鬼岩城」がシリーズ初の4D上映をするという情報がきっかけです。
気ままに夢見る機のカセットには「アトランチス最後の日」というタイトルがありますが、海底鬼岩城といえば敵国アトランチスを倒す話ですから、そんな作品内容の体感型映画が見れると言う状態は、まさにアトランチス最後の日を体験と言えるなあと思ったという事でした。


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