「ギシンアンキ」名前的にぴったりの反対道具は?四字熟語で考えてみる。

2025年7月19日「世の中うそだらけ」という原作にもある話が新規作成として放送しました。メインの道具は「ギシンアンキ」で、これは「疑心暗鬼」という四字熟語が元ネタです。一方、その反対の効果の道具として出てくるのは「スナオン」なのですが、こっちは四字熟語ではなく「素直」をもじった感じです。もしこっちも四字熟語だったら何が適切か?というのを想像してみます。

それぞれの道具の効果

それぞれの道具の説明はこうです。

ギシンアンキの説明

「これをのむと人のいうことを信じなくなる。てってい的にうたがって真相をつきつめようとするんだ。」(ドラえもんによる説明)

まさに疑心暗鬼そのものです。疑心暗鬼は辞書では「何もかもが疑わしく思えてくる状況のこと。疑いだして止まらなくなり、普段なら何とも思わないような物事すら疑ってかかるような心理状況。」ですので、ピッタリですね。

スナオンの説明

「これを飲むと素直に信じちゃう」(ドラえもんによる説明)

実際に作中でもすっかり言う事を信じるようになります。(騙されやすいみたいなニュアンスもある)
どうせならこっちも対になるような四字熟語にできないかな?と思い調べてみる事にしました。疑わないという素直さと、騙されやすいネガティブさを含んだニュアンスの言葉を探せるといいですね。

候補となる四字熟語

いくつか候補っぽい言葉を探してみました。

虚心坦懐(きょしんたんかい)

何のわだかまりもないすなおな心で、物事にのぞむこと。また、そのさま。

近いとは思うんですが、どちらかというと偏見無く正しい判断力で挑む感じだから、騙されやすさ感が足りないですね。あと言葉が難しすぎる感も。

無知蒙昧(むちもうまい)

学問がなく、物事の道理を知らないこと。また、そのさま。

これは単に判断力が無いという感じなのでネガティブに寄りすぎてます。素直さとは違いますね。

天真爛漫(てんしんらんまん)

うわべをかざったところが少しもなく、ありのままであること。無邪気で屈託のないさま。

素直と騙されのバランス感はいいのですが、信じる態度というよりは無邪気で自然体な性格って感じなので、これも道具の効果を表すにはピッタリ感は薄いですね。

馬鹿正直(ばかしょうじき)

正直すぎて融通がきかないこと。また、その人や、そのさま。

ポジとネガのバランス感は良いのですが、人を信じるというよりは自分が嘘をつかないという感じなのでちょっと違いますね。あと四字熟語じゃないと思われます。

純真無垢(じゅんしんむく)

清らかでけがれを知らず、人をだましたり疑ったりする気持がまったくないこと。

これは結構いいんじゃないでしょうか。疑わないって感じだし、少し世間知らず感もあるニュアンスなので、スナオンの効果に近いと言えそうです。

という事で、スナオンと同じで四字熟語ベースのネーミング道具は「ジュンシンムク」ってのはどうでしょうか。

補足:過去にあった「ギシンアンコ」について

2006年7月7日放送「こわーい目つきののび太 世の中ウソだらけ」として作られた時は、当時はなぜか薬っぽい道具を自主規制する風潮があり、錠剤型の道具であるギシンアンキは封印され、効果は同じだが見た目の違う「ギシンアンコ」というアンコ型の道具に差し替えられました。スナオンも同様で、「なんでも信じるコ缶入り」というおしるこ型の道具になりました。どちらもアンコという共通点で揃えた食べ物系道具になったのですが、とは言え名前の非対称性とか見た目の違い(ギシンアンコは壺型で、なんでも信じるコは缶型)だったりと、なんとなくチグハグな印象でした。

おまけ

ちなみに私はこの話を初めて見たのは小学生くらいで、ここで「疑心暗鬼」という言葉を知りました。ドラえもんで知った言葉です。
疑心暗鬼という言葉を覚えるのは人それぞれだと思いますが、漢字の構成としては「疑」は小6で習い、「鬼」は中学生で習うので学校で自然と習うというものではなく、ドラえもんに触れる小学生くらいだと知らない人も多く、自分のようにドラえもんで知った人も多いのではないでしょうか。

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