ドラえもんの身長は129.3cmというのは有名な設定です。しかし製造直後は耳がありました。129.3cmは耳を含むのか?含まないのか?実際に描かれたシーンがあるのでそれの説明と、理由についても考察してみました。
結論
結論、129.3cmは耳を含まない(頭までの高さ)です。これは明確なシーンがあります。
耳付きドラえもんがアニメで初登場した「ドラえもんのびっくり全百科(1980)」内に製造直後のドラえもんをスペック付きで紹介するシーンがあるのですが、頭までで計測しています。
引用元:1980年1月2日放送「ドラえもんのびっくり全百科」
この寸法線、思いっきり耳を無視して「129.3cmです!」って説明しているの豪快で面白いですね。という事で129.3cmに耳は含みません。まあ普段の青ドラの身長として有名なので当然と言えば当然です。
なんで耳は計測に含めないのか?を妄想
ドラえもんのスペックは身長、体重、胸囲などが全て129.3という数値で統一されていますので、この数値に合わようという工業的意図(?)で作られているはずです。
しかしドラえもんの耳が取れる事は想定外の状況ですので、なぜ最初から耳が取れた状態を基準値にしたのか、その謎を考えてみます(ほぼネタ妄想です)。
ぶっちゃければ、制作の都合と思われる。
まあ一番の理由は、いつもの耳無し姿の数値が半端なものになると収まりが悪いからという漫画制作上の都合だと思います。皆が興味あるのは今のドラえもんの姿の身長だから、厳密に製造時点の身長を129.3cmにしても仕方ないと。
ちなみにこの「今の身長が129.3cmである」という設定と「昔は耳があった」という設定は全く同じ号(1975年4月号 小学四年生「ドラえもん大事典」)で初登場するので、後から辻褄が合わなくなったとかではなく、最初っからそこは割り切って設定した、という感じなのかと思われます。
車やスマホみたいなものかも。
前向きな解釈すると「工業製品あるある」という見方もできそうです。
自動車は車検証等に掲載される正式な全幅は車体の幅だけで計測され、ドアミラーを幅に含みません。このように公的な表記でも一部のはみ出しパーツ幅を含まないという事はあります。
またスマホとかだと「薄さ◯ミリ!」みたいな宣伝文句は良くありますが、実際はカメラレンズ部分が出っ張っていてそこは測られない事もよくあります。
こんな感じで現実でも一部パーツをサイズに含めない事はあるので、22世紀の工業規格が定めた計測方法がそれだったとか、もしくは頭までは129.3cmに収める事ができたから、全ての値を統一した商品だとアピールしたくて耳を無視する「スマホの出っ張り扱い」という解釈はギリできるかも。
動物のサイズは耳や尻尾を含まない事も。
動物は人間と形状が異なるので種類によって色々な計測方法があるようです。
例えば猫の一般的な計測方法である体長(横)は胸からお尻まで、体高(縦)は足元から肩までという感じで、しっぽや顔を含まなかったりします。耳だけノーカウントという事例ではないですが、もしかしたらドラえもんもそういう感じで動物のような独自の計測基準を定めらているのかもしれません。
という事で話の都合で深く考えていない可能性は高いのだけど、耳を含まない計測方法自体は現実的にあってもおかしくは無いので変ではない。という感じに捉えています。
まとめ
という事でなぜか耳を計測されないドラえもんでした。実際耳まで計測するとどれくらいなんでしょうね。絵からざっくり計測すると150cmくらいはありそうです。逆に129.3cmを耳付きの状態だと仮定すると、ドラの頭までの身長は110cmくらいになります。
元々ドラを129.3cmにしたのは当時の小4の平均身長と同じにして読者の目線に揃えた意図があると言われています。そう考えると、目線を揃えるなら耳無しで小4と同じ身長が適切ですのでやはり今の設定がベストという事になりそうですね。
コメント
ドラえもん以外の藤子キャラだと『キテレツ大百科』のコロ助が第1話の製造場面でキテレツが(胴体の大きさは)「高さ四寸直径七寸」と部品の説明をしているので「胴体部分の高さが約12cm」で頭の方が首から下よりデカい事を差し引いてもちょんまげ抜きだとおそらく身長30cm程度だろうなと思える小ささだったりします。
逆に「えっ!ドラえもんこんなにでかいんか?」ってビビらされたのが『バウバウ大臣』のウララ(静香ポジの子)の身長から。
小学三年生掲載の「皇太子妃決定!」という回でバウバウが彼女の身長を測定し「128.4」(単位は言ってないが多分cm)と、ドラえもんより0.9cm低い・・・え?
ウララは小学三年生連載の話に限っても本作の子供たちの中で一番大きい方(ガキ大将より大きく見える場面もある)です。
ドラえもんは横幅がウララの数倍以上あるのでこれはインパクトありますよ・・・
(ちなみに『パジャママン』もヒロインの女の子が一番大きく、ガキ大将が「大太郎」なのに名前負けしていましたw)
コメントありがとうございます。いつも詳しい情報興味深いです。
ドラえもんが作画的には129.3cmも無いのにそのスペックだからそれ基準に見ると違和感ありますよね。
ウララの身長128.4とか胸囲61.2の数値とかは何か意味があるのかな?とかも気になりますね。特に当時の平均身長ピッタリって感じでもないですが平均的っぽい数値感をなんとなく出したのでしょうかね。