セワシは雑誌「小学四年生」200周年に立ち会えたのか?様々な世界線で検討。

今年は2025年ですがちょうど100年後の2125年はドラえもんのセワシが暮らしている年という設定の一つで、「百年後のフロク」の話に「小学四年生2125年2月号」という未来の雑誌が出てきます。また今年は元ネタである小学館の学年誌の創刊100周年(1925年創刊)でもあります。100年前に創刊され100年後にセワシが読んでいる。これはなんたる偶然!つまりセワシの読んでるのは創刊200周年という事なのか?しかしそう単純ではないみたいで。しっかり検討してみました。

小学一年生は1925年度創刊だけど、学年ごとに創刊年が違った。

小学館の学年誌は「小学一年生~六年生」まで存在しますが、100周年記念で盛り上がっていたのは「小学一年生」で、他は創刊年がそれぞれ違うようです。調べると下記で、小学四年生は1923年度に創刊されていました。セワシの読む「小学四年生2125年2月号(=2124年度)」は201周年という事になります。残念!200周年ではなかった!

雑誌名創刊号創刊年度
小学一年生1925年4月号1925年度
小学二年生1925年4月号1925年度
小学三年生1925年1月号1924年度
小学四年生1924年1月号1923年度
小学五年生1922年10月号1922年度
小学六年生1922年10月号1922年度
小学館の学年誌それぞれの創刊号の年月

※全学年の創刊年月を網羅する公式情報がなくて、調べるのに苦労しました。記事に使える正確さは得ているとは思いますが、精度は別記事にまとめています。↓

セワシが他の学年で200周年に立ち会えたか検討

小学四年生2125年2月号が200周年ではない事は分かりました。ただ創刊年がそれぞれバラバラという事を考えると、もしかしたら他の学年の時に200周年に出会っていたかも?という可能性を考えてみます。セワシが小学一年生~六年生までずっと購読していた長期愛読者と仮定して並べたらこうなりました↓。

セワシの学年(年度)実際の同年雑誌の創刊年度何周年だったか?
小学一年生(2121年度)1925年度196周年
小学二年生(2122年度)1925年度197周年
小学三年生(2123年度)1924年度199周年
小学四年生(2124年度)1923年度201周年
小学五年生(2125年度)1922年度203周年
小学六年生(2126年度)1922年度204周年
原作版「百年後のフロク」設定のセワシ(2124年度に小4)

どれも微妙にずれていてセワシ君は6年間で一度も立ち会えず!残念です。

こうなったら他の世界線で考えてみる

「小学四年生2125年2月号」が登場した回を基点にした範囲ではセワシは200周年には立ち会えませんでした。
しかしドラえもんの設定は揺らぎがあるので、セワシが2124年度に小4という設定以外もあります。別の設定の時ならば可能性はあるのでは…と思ったらありました!それは「未来の町にただ一人」の回のセワシです。この話では2125年の夏休みに行くとセワシがいる話で、原作基準で考えればのび太もセワシも小4と考えらます1ので2125年度に小4の世界線のセワシと言えます。この世界線でも小学四年生は202周年になるので立ち会えてないのですが、他の学年の時はと言うと…ついにあった!小学三年生で200周年です!

セワシの学年(年度)実際の同年雑誌の創刊年度何周年だったか?
小学一年生(2122年度)1925年度197周年
小学二年生(2123年度)1925年度198周年
小学三年生(2124年度)1924年度200周年
小学四年生(2125年度)1923年度202周年
小学五年生(2126年度)1922年度204周年
小学六年生(2127年度)1922年度205周年
原作「未来の町にただ一人」設定のセワシ(2125年度に小4)

という事でセワシは「未来の町にただ一人」の世界線で、かつその話の1年前(小3の時)に小学三年生の200周年記念号(たぶん2125年1月号が記念号として盛り上がってる)に立ち会えていたはず!という結論になりました。
もはや学年誌が作中に登場する話でも無い上に、さらにその話の中の年齢ではなく過去を想定してやっとマッチするという非常に遠回りな想定になるのですが、なんとかセワシに200周年記念を見せてあげる事ができました。

おまけ:2125年は昭和200年でもある。

今年2025年は昭和で換算すると100年でもあります。なので2125年は昭和200年!セワシはなにかとキリの良い年に暮らしているんですねえ。

まとめ

という事で無事セワシは小四では出会えてないけどなんとか200周年を見る事ができました。
この調査、最初は軽い勘違いを喜んでいたのですが間違っている事に気づき、途中から意地になって成立を探す旅になってしまいました。とりあえず合う条件があったおかげで調査が無駄にならずに済んでホッとしました。この記事をちょうど真ん中の2025年に書けた事は運命的でうれしいです。

脚注

  1. ドラえもん公式サイト「てんコミ探偵団」では、この時のセワシは小5だったはずという推論をしているので当記事の判断とは違うのですが、てんコミ探偵団は「百年後のフロク」と整合性を取るならこうなるという文脈での推論の一つですし、元々の掲載誌が「小学四年生(1979年7月号)」であった事や、コミックののび太の基本設定は小四である事を考えるとこのセワシを小四とする解釈もアリだろうとしています。 ↩︎

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