今週放送のドラえもん「万能クリーナー」には「Dr.スットンキョー」なる漫画が登場しました。これは少年ジャンプの人気漫画「Dr.STONE」のパロディですね。今まさにアニメの最終シーズン放映中なので旬のネタです。
なおDr.STONE本編にも実はドラえもんネタが多数登場しますが、単なるパロディだけではなく深めに出てくるので紹介します。また今回のドラえもん側のパロティについても書き残しておきます。
Dr.STONEの中にも登場するドラえもんネタ
Dr.STONEは謎の石化現象で文明崩壊した世界で科学知識を元に復興していく物語ですが、ドラえもんネタがちょくちょく出てきます。
重要シーンで「ドラえもんにそそられる」と発言する主人公
1巻、物語の序盤に科学好きの主人公、千空が下記のセリフを言います。
千空「メカやら宇宙やらドラえもんやらに唆られまくりのテクノロジー大好き少年なもんでな
科学の力で全員!もれなく助けてやるよ」
石化した全人類を救うという途方もない夢を宣言する序盤の重要シーンで、彼は宣言の通り科学知識を駆使して着実に人類を救い、その過程で様々な機械を作り宇宙も目指していくのですが、メカや宇宙と並んで彼の情熱の源泉の一つにドラえもんが入っているのは面白いですね(集英社の漫画なのに出てくる所も)。この作中世界にはドラえもんという漫画作品が存在し、主人公に影響を与えた1つという扱いになってるんですね。
この漫画は現実的な科学プロセスに基づいた展開をする話で千空も合理的なリアリストですが、一方で科学によって不可能を可能にしていく事にワクワクする情熱やロマンも同時に持つキャラで、そのようなロマンの部分や、科学に興味を持つ入り口的な要素をドラえもんって言葉で表しているのかなと思います。漫画原作だけでなく、アニメ版でもちゃんと声優の演技で再現されてます。
隠れたドラえもんソング?Dr.STONEのミュージカル
Dr.STONEを舞台化した「Dr.STONE THE STAGE -SCIENCE WORLD-」というものがあり、千空が上記のセリフをミュージカルとして歌い上げます。
歌詞の中に「ドラえもん」というワードが入る、ある意味隠れたドラえもんソングです。
公式にも上がっています。(下記の1分18秒あたり。)
部屋の中にドラえもんの単行本
2巻の過去回想シーンで、小学一年生の千空の部屋にドラえもんの単行本が並んでいます。この頃から宇宙を目指している科学っ子である事を示すコマで、NASAのポスターやUFO模型、ガンプラと一緒にドラえもんの本も並び、幼少期から科学的なものに興味を持っていた事、科学の入口の一つになった演出として使われています。アニメでは残念ながらこのシーンは無くなってました。
ひみつ道具っぽく出す科学素材
9巻、千空が火薬を作るために素材を出すシーンがひみつ道具パロディになってます。
千空「タッタラ~ 硫黄&炭!」
ドラえもんが道具出す時みたいな言い方で、手だけ映って素材を掲げている感じもひみつ道具のコマっぽい感じです。アニメ版でもこのシーンは再現されて「タッタラ~」はわさドラの道具BGMと同じメロディを口ずさむ&間延びした素材名の言い方がドラえもんっぽくてよりひみつ道具感が強くなっています。
ドラえもんで誤魔化すシーン
16巻でドラえもんがまた出てきます。
龍水「賞金10万ドラゴを出すぞ!」
司「賞金?ドラ…ゴ??」
南「!」「えーと ドラ……えもん!?作れたらいいなーって!!」
状況は、この世界の通貨「ドラゴ」の話が出た時に、金の話が嫌いな男(司)がピリついたので、仲裁役のキャラ(南)が急いで誤魔化す時に出てきます。これは科学などの文脈と関係なく単に言葉遊びとしての登場です。アニメでも登場します。
ドラえもんの中のDr.STONE
逆パターン「ドラえもんの中にDr.STONEっぽいもの」も紹介します。
「Dr.スットンキョー」
2026年6月13日放送のドラえもんアニメ「万能クリーナー」に登場したスネ夫の所有する漫画です。のび太曰く、今人気の漫画らしいです。現実でもDr.STONEが絶賛放送中の事を考えるとメタ的なお遊びネタって感じですね。
表紙やうっすら映るコマを見る限り、ひょっとこみたいなお面を被った男の話で、Dr.STONE本編とは全然似ていないです。(強いていうなら浴衣、法被のような服装なので石神村の住人の衣装っぽさはある?)中身ははほぼ読み取れませんが、別物っぽいです。
とは言え、単行本の表紙背景がひび割れた石のようになっており多少はDr.STONEっぽさもあります。
夢幻三剣士に、Dr.STONEっぽい展開が。
これは単なる偶然ですが、面白い共通項の紹介です。
Dr.STONEは、全人類が石化してしまったので復活液という液体を作り人類を石化から戻していくというのがメインの話です。
映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士には竜の攻撃でジャイアンやスネ夫が石化してしまい、それを元に戻すために「竜のだし汁」というものを使い石化から戻すという展開があります。石化した人物に特別な液体をかけると復活するというのは共通点がありますね。ただまあこれはどちらも古典的な石化神話(メデューサやRPG等)が元ネタの源流にあるのかなと思います。
まとめ
という感じで今まさに旬のDr.STONEとドラえもんの関連について書いてみました。ドラえもんはもはや国民的な基礎知識、インフラなのであらゆる漫画でネタにされますが、単なるパロディだけではなくストレートに「科学の道を目指している主人公の情熱の源流の一つにドラえもんを読んでいた事も含まれる」という形で登場するのはなかなかうれしいですね。



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